量子人狼における確率の意味について、アプリを叩いているうちにそれなりに見えてきたので残してみる。
なお、オリジナル版での検証なので、現在行われているオンラインのものと異なる仕様であることをご理解くださいませ。
ゲーム構成:村5狼1占1(役割分配の可能性は42通り、実際アプリ上では5%排除ルールにより39通りで開始される)
プレイヤー名:a,b,c,d,e,f,g
細則:初日占いあり、占い襲撃は強制、毎日一人吊る
この条件で観測を初めて2日目朝のプレイヤー提示データ。
村側 | 狼側 | 死亡率 | 確定度 | プレイヤー名 | |
Player1 | 82% | 17% | 0% | 64% | |
Player2 | 82% | 17% | 0% | 64% | |
Player3 | 76% | 23% | 0% | 70% | |
Player4 | 100% | 0% | 100% | 100% | c |
Player5 | 88% | 11% | 5% | 70% | |
Player6 | 94% | 5% | 94% | 76% | |
Player7 | 76% | 23% | 0% | 52% |
わざと夜の襲撃を1人に偏らせた結果がこの確率表。
ところが、襲撃を受けていた人が狼である可能性が最も低いという現象。
なぜそうなったかは次の画像を見ると一目瞭然です。
これはこの2日目朝の時点で可能性のある役職配分を視覚的に表示したものです。
黒は村人、青は占い師、そして緑が狼になります。
この時点で起こりえる可能性は全17通り、そのうちPlayer6が狼である可能性は1つのみでした。
そのため、狼の可能性が1/17≒0.05となるわけです。
同時に、Player6は自分以外の全員に噛まれているため他の誰かが狼と確定した瞬間自分は死亡します。
その可能性は自分が狼でない16通り、よって死亡率は16/17≒0.94になるわけです。
ではもう一つ、マスター用の詳細確率表を。
こちらには占い師率も書かれています。
ここまでくれば占い師率も「残された全可能性の内自分が占い師である可能性の割合」だと想像できると思います。
とりあえず、統計学面でのアプローチはこの辺りで(もっと詳しく調べたい人は実際にアプリを触ってくださいませ)。
あとは細則3「When a character is voted off, any game state in which they would have been killed earlier is eliminated. In particular this means that as soon as someone that player X has attacked is voted off, player X can no longer have been the dominant werewolf on the night they made the attack.」の解釈がどういう意味を持つかの検証かねぇ(素直に読むと上の状況で吊られた時点で襲撃の可能性が消滅して狼に固定されるて事になるので)
Comments