たまにはゲームではなく現在行われている(作品募集中の)コンテストの方を紹介してみるのもいいかなと思いましたので。
まず、覚えていて欲しいのは
「BGG運営が開いているのではなく、ユーザー、メーカーなどが個別に賞金を募って開いている」
のがほとんどで、賞金も基本的にはBGG内で利用できるGeek Coinがメインになっています。
多くのコンテストでは共通して
- デザインコンテスト(Design Contests)に投稿された参加予定のコンテストスレッドにレスする形で参加表明を行う
- 製作中(Works in progress)に作品スレッドを立てる
の両方を行うことで正式にそのコンテストに参加をしたことになります。
作品スレッドではテスト版データを用意して、それをプレイした人からの感想や意見がレスされてきますので、それを踏まえてゲームの改良を行うことになるでしょう。そして期限までブラッシュアップを行い、最終版をアップロードしてデザイナーとしての作業は完了します(この時、使用した各種素材の権利関係はPrint and Playとして問題ないようにしておかなければいけません)。
最終版がアップされれば次はユーザーによる評価が行われます。ユーザーは気になった作品をダウンロードして自作し、実際にプレイして評価します。
投票期限がすぎれば数日中に集計が行われ、結果が報告されます(多くの場合スレッドの元記事を編集する形で結果が発表されます)。
デザイナーによってはコンテスト終了後も評価時に出た意見などを踏まえてさらにアップデートをする人もいますし、市販のゲーム同様にゲームを登録している人もいます。
現在行われているコンテストは以下のとおりです。
- 2014 Solitaire Print and Play Contest(8/2作品〆/8/9修正〆:9/13投票〆)
毎年恒例となりつつあるソリティア=一人用ゲームのデザインコンテストです。
制限は「一人用がメインで多人数プレイはバリアントレベルであること」「決定木を構成できるもしくは偶発要素のない決定をプレイヤーに要求する」ゲームであること、そして「印刷物はすべてA4用紙に印刷可能な構成にすること」だけです。
コンポーネントに制限はないですし、複数人でチームを組んで一つのゲームを作っても問題ありません(ただし、1グループが出品できるのは2ゲームまで、うち1ゲームは小規模であること)。 - 2014 Card Game Design Contest(8/31作品〆:9/30投票〆)
カード+身の回りにあるもの(コイン、紙と鉛筆など)で遊べるゲームのコンテストです。
部門は「1枚部門」「スタンダードデック(54枚以下)部門」「ラージデック(55枚以上)部門」の3つ、カードサイズはポーカーサイズ限定です。 - 2014 Dice Game Design Contest(9/30作品〆:10/31投票〆)
ダイスを用いたゲームのデザインコンテストです。
部門は「通常サイコロ(面数は自由)部門」「カスタムダイス部門」「正統派ダイスゲーム部門(ダイスのみ)」の3つです。
制限は「ルールは英語で500語以内で完結させる」「A4用紙4枚まで使用可能(使い方は自由、正統派では禁止)」「他のコンポーネントは禁止」「ダイスの種類/サイズ/数は自由」です。 - KBG Design Contest 2014(7/31作品〆)
これはスレッドで進行していないタイプのメーカー主催のコンテスト(というよりコンペ)です。
プレイ時間60分以内のゲームをテーマに、メーカーに直接ルールやプレイ画像などを送付します。
締切後審査が行われ、最終的に残れば、試作品をメーカーに発送します。
最終結果は10/1に発表されます(なお、優秀作には賞金が与えられます)。 - 24 hour contest July 2014(開始宣言の24時間後〆)
BGGのコンテストスレッドで常時開催されているコンテストです。
ルールはシンプルで「スレッドに開始する旨を記載したら次の日の同時刻までにゲームを1つ完成させる」だけです。
ただし、「月ごとのテーマに従う」「前もって準備してはいけない」「PDF形式で作る」などの制限があります。
腕試しに一つ挑戦してみるのもいいかもしれませんよ?
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