Terbanacle

プレイ人数:2~5人
プレイ時間:90分
対象年齢:12歳以上

BGGの紹介ページ

コンポーネントデータ(サイト消失のためアーカイブより)


拙作の日本語ルール

自分がPrint and Playを実際に作って遊ぶようになったきっかけとなったのがこのゲーム。
自作系でもここまで作りこんだものがあるんだ、そういう感動のようなものを受けました。
(同時に六角形タイルを作るのに懲りたのもこのゲームが原因です。いやぁ、すごく作りづらくてねぇ……)
公開していたサークルのサイトが消失してしまっている上、BGGにも画像データしかないため、
現在新規に作成するためのデータはInternet Archiveのログからダウンロードする必要があります。

時は一七世紀、サミュエル・ド・チャンプレインがカナダのケベックにおける開拓および植民活動がゲームのテーマとなっています。
未開の地を切り開き、建物を建築し、街道を整備して新たな集落をつくり上げる、ワーカープレースメント+エリアマジョリティがメインギミックとなっています。

ゲームは各プレイヤーが2~3回手番を行うターンで区切られています(ゲームない時間で一ヶ月)。
手番毎にプレイヤーは自分の開拓者をボード上に配置することで対応するアクションを行います。
アクションは大まかに分けて以下のものにわかれます。

  • 資源/建物の獲得
    生産施設を選択すると対応する資源が得られます。
    ゲーム内に登場する資源は金(建物を購入する)、木材(建物を建設する)、石材(道路を建設する)の3種類です。
  • 建設
    木材を消費して建物を建設する、もしくは石材を消費して道路を建設します。
    建物は生産施設の他、勝利点を多く得られるものや妨害を行うもの、アクション数を増やすものもあります。
    建物建設時、ヘクスに置かれた踏査タイルによって制限(生産系は特定資源のタイルがないと建設できない、木材が余分に必要など)やボーナス(お金や勝利点を獲得)が発生します。
    道路を建設することで未開の地を開拓したり先住民との接触、道路用のヘクスでわけられた各地域の開発を完了させたりすることもできます。
  • 交易
    先住民と接触していた場合、特定の建物を利用することで勝利点を得ることができます。

それぞれの建物はターン中に二人の開拓者しか利用できません(そのターンに建設されたものは一人)。
ターン終了時にはボード上のすべての開拓者は持ち主の元に戻りますので、次のターンにはまた二人まで利用できるようになります。

生産施設についてはゲーム開始時に公共施設がそれぞれ用意されていますが、誰かが対応する施設を建設すると公共施設は閉鎖してしまいます。
ゲーム中、建物は誰のものを使用しても問題無いですが、基本的に所有者に対して何らかの手数料(大抵そこで算出される資源)を支払う必要があります。

道路建設による特定地域の開発完了には2つの意味があります。

  • その地域における支配度に応じたボーナス点の獲得
    プレイヤーは自分がその地域に建設した建物の影響力を合計します。合計値の最も多い人が「全員のその地域における影響力の合計」+「その地域に残された踏査タイル数」だけ勝利点を得ます。二位以下は一位の二分の一、四分の一……に等しい勝利点(端数切り捨て)を得ます。
  • 地域の独立
    開発が終了したため、その地域にこれ以上建物を建設できなくなる上、その地域の建物を利用することができなくなります。この結果、利用可能な生産施設のなくなった資源については公共施設が再び利用可能になります。

ゲームの終了条件は「すべての地域の開発が完了する」=「すべての道路が建設される」です。
ゲーム終了時にもう一つの決算を行います。プレイヤーは九種類ある建物についてそれぞれの建設数を比較し、順位に応じた得点を得ます。
また、終了時に手元に残っていた先住民タイルも建物同様に所持数を比較して得点を得ます。

最後の決算が終わり、勝利点の最も高い人が勝者となります。

同年にでたケイラスなどに比べると資源同士の関係性が薄く、直線的な点数獲得法になっていますが、それまで使えていたアクションがあるタイミングで使用できなくなる、得られていた利益が消滅するというのは今でも独特のテイストだと思います。

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