プレイ人数:1人
プレイ時間:30分
対象年齢:10歳以上
2011年のソリティアデザインコンテストの最優秀作。
「ダイスによるアクション選択」と「容疑者及び情報タイルを組み合わせるパズル」の2つの要素がうまく噛み合っています。
ゲームの舞台はある洋館。そこで開かれた懇親会のさなか、館の主であるJohn Dough氏が何者かによって殺されたところから始まります。
犯人にとって不運なのはこの館に警視モスも招待されていたことです。モスは死体発見後直ちに権限を使って屋敷の出入りを禁じました。
警視とはいえ緊急事態に対して出入りを禁止できる時間には限りがあります。その限られた時間の中で容疑者のアリバイを集め、真犯人の身柄を確保して館から連行するのがモスに与えられた役目です。
館は5×5に並べられたタイルで構成されています。そのうち中央は殺害現場の部屋となり、隣接する4つの部屋が開始時点で明らかになっています。
ゲームは毎ターン以下の3つのフェイズ順で進行します。
- ダイスロール
7個のダイス(1個だけ色付きがあります)を振ります。
好きな数のダイスを振り直せますが、振りなおしは2回までしかできません(3回目に出た目でこのターンは行動します)。 - アクション
ダイスを使用してアクションを行います
毎ターンアクションに使用できるダイスは最大6個です(色付きを使用しても構いません)
なお、6の目はワイルド扱いです - 時間の経過
色付きダイスの目+使用した6の目のダイス数だけ時間が経過します。
ここで時間を使い切ってしまえばその時点で負けとなります。
ダイスを用いて行えるアクションは以下のとおりです
- 移動
隣の部屋への移動が基本で、行き先の部屋の目を消費します(状況によって1~3個)。
場所によっては地下通路でつながる部屋を行き来できますが、時間を追加で消費します。 - アイテムを拾う
同じ目を3個使うと今いる部屋にあるアイテムを獲得できます。
アイテムには使い切りのものや持っている限り常に効果を発揮するものもあります。 - 証言を聞く
連続する4個の目を使うとその部屋で証言を聞けます。
矢印のマーカーであればその方向にいるすべての容疑者が殺された時間に目撃された=犯人でない事を表します。
また特定個人のアリバイを証明する証言やある証言が嘘であるという証言もあります。
この証言を用いて館内に入る10人の容疑者から犯人でない9人を割り出し、最後の一人=犯人を見つけ出すことになります。
もし、何らかのタイミングで10人全ての容疑が晴れた場合、「招かれざる」11人目の容疑者が既に逃走したことになり敗北となります。 - 身柄の確保
証言によって容疑者が一人に絞れたら、その人のもとに行き身柄を確保しなければなりません。
身柄を確保するには同じ目を5個使用します。
身柄を確保すればあとは館の外に待っているパトカーまで時間内に連行すれば勝利となります。
タイルとトークンによってプレイ感は毎回変わります。
欲しい目が来ないこともありますが、そういう時はダイス運がなかったと割りきって再挑戦してみましょう。
Comments