ヴィラ・パレッティ:Villa Paletti

というわけで、最初に紹介するのはバランスゲームでありながらドイツゲーム対象を受賞した「ヴィラ・パレッティ」。
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 ゲームの背景は、ある建築家が自分が考えた最高傑作の建物を建てようとしたものの、資金が尽きてしまい、どうしようか悩んだところ「柱が足りなければ下の階の柱を使えばいいんだ」という発想に至った、というもの。
 ゲームのルールも大体これで分かるかと思います。各人1色を担当し、その色の柱を下の階から抜くと共に、より上の階に配置していきます。柱の移動が無理だと思えば、上階に新たな土台を建設し、その上にまた柱を配置していきます。最終的に誰かが崩してしまった時点でより多くの柱を最上階に配置したプレイヤーが勝者となります。
 これだけだと普通のバランスゲームではありますが、土台配置のルールがまた面白く、「土台配置を宣言したプレイヤーの柱を抜けると思った他のプレイヤーは、その柱を配置させても良い」というものです。また、土台は必ず最上階にある全ての柱の上になるように置く必要はないため、土台を配置するタイミングもまた重要なものになります。
 この辺りのルールが絡むことで、「土台が乗らなさそうなところに柱を置く」「自分では取れないかもしれないので、あえて土台を置くことを宣言して他の人にやらせる(ここで抜かれた柱は一度配置した後ゲームから除外されます)」といった怪しいアクションを行うことも可能だったりします。この辺のそれまでのバランスゲームとは異なる趣が評価されたんだろうとは思います。
 多少値が張りますが、4階層まで進んだときの塔の姿はなかなか圧巻です。

ただいまのBGM:You are the IDIOT!! [By Rebirth]

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