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新アイドレス作成枝 藻女 08/9/25(木) 21:10

Re:すばらしい都市計画(イベント) 信乃 08/11/26(水) 3:23 [添付][添付]

Re:すばらしい都市計画(イベント)
 信乃  - 08/11/26(水) 3:23 -
#以下の記述は国民番号登録所に登録されている国民のみ閲覧を許可する。

巫太陰都市計画

 太陽とは天空に登る日輪の他に、陽気に満ちあふれた状態を意味する語でもある。国家の興亡にも都市の栄枯盛衰にも、盛者必衰の理があるように、天地の四象も陽気が充ちればあとは陰に転じていくのみである。太陽とはつまり、将来に陰気が充ちることの忠告でもある。
 そうしたときのために、穏やかな陰気のときを迎えるための計画、それがこれから記す太陰計画である。一つ説明しておくが、陰気とはけして不幸、不運を指し示す言葉ではなく、さらに言えば、陽気が幸運、幸福と言うものでもない。陽とは動であり、活発であり、陰とは静であり、柔順であり、いわば気の形であり、自然の在り方なのである。
 例えば、ここに一つの部屋がある。そこに活動的な少年(陽)がいたとして、静かな空間(陰気)であれば、彼がいかに活動的でもただ一人から回るだけである。柔順な少年(陰)が、賑やかな空間(陽気)に入れられれば気疲れするであろう。都市の陰陽も、国家の陰陽も、つまりはそれと同じなのである。

呪術都市巫

 巫は古くから神仏の加護の中に行きてきた民であるので、神話、宣旨の類から、おみくじ、迷信に至る小さな神事まで、現在でも広く受け入れられている。いわば呪術的土壌が構築されているのである。そのため、計画者達は都市に結界をしくことで巫を守ろうと考えた。

水路十二坊と黄道十二宮

 陰気とはすなわち夜の気をあらわす。都市にとって天の明かりは月であり、地上の明かりは王である。月は満ちて欠けていく。王もまた同じである。望月であれば明かりはあるが朔であればどうだろうか。世界は闇に包まれる。答は否である。
 たとえ朔の夜であろうとも、それには無数の星が小さな灯火を発している。故に地上にも星の守護を求めた。十二坊に必ず一つ神社が置いてあるのは、十二宮を求めるためである。二神を祀っている内裏の神社に社が三つあるのもそのためである。
 たとえ空が曇ろうと、王に陰りが見えようと、神社の灯火によって人を導くための守護が十二宮の神社なのである。

大路四十八里と八卦六位図

 大路で区分された四十八の里には必ず社が置かれている。小さな社であるために由緒但書は何もない。ただの一市民の目から見れば、地蔵か稲荷か、その類の一つにしか見えないものである。だがその中にこそ、八卦六位の守護が祀られているのである。
 八卦六位図とは、縦の八卦と横の六爻に干支を配当したものである。

 工芸坊には甲乙(木気)の十二支が祀られている。工芸品を生産するには火を使う。火気を強めるためには、木気が必要なのである。故に、この坊が強い火を必要とする工芸坊となった。

 公舎坊には甲乙(木気)壬癸(水気)の十二支が祀られている。弱者を大樹(木気)へと育つように、栄養(水気)を与える。木気を強めるのは水気である。
 故に、福祉施設である公舎坊となった。

 寺社坊には壬癸(水気)の十二支が祀られている。万物は陰陽に別れ、初めに清浄なる水を生じた。つまり万物は水によって生じ、水によって清められる。故に丑寅において邪気を防ぎ汚れた寺社を浄める。故にこの坊は寺社坊となった。

 住戸坊と内裏には丙丁(火気)の十二支が祀られている。人は生活に火を使い、暖をとって活動的となる。人の営みは火によって生じるのである。
 故にこの坊は、人が活動的であることを要する住戸坊と内裏となった。

 商業坊には戊己(土気)の十二支が祀られている。人は商いによって金を生まなくてはならない。金気は土気によって生じる。
 故にこの坊は金を必要とする商業坊となった。

 学礼坊には戊己(土気)癸(水気)の十二支が祀られている。
 太学には戊の気で満ちている。「戊」の字義には植物の成長の絶頂期を意味し、学ぶ者達が大いに伸びるようにと願われている。
 観光地には己と癸が置かれている。この二つは相克の関係にあり、土気が水気を吸い取ってしまい水気が弱められる。そのような土地に何故観光街がおかれたか。それは、観光街、華やかさを意味するのは金気であり、金気は土気によって生じる。より華やかさを生むために、そして金を生むために、この場所は観光地に適しているのである。そして金気は水気を生む。弱められた水気はこうして新たな力を得て木気を生じようとするが、過分な力は土気によって吸収されてしまう。つまりこの地は常に三気で安定しているので、大成せずとも没落もしないのである。
 以上二つ、故にこの坊は学礼坊となった。

 農耕坊と公田坊には庚辛(金気)の十二支が祀られている。金気によって水気が生じ、農地を潤して作物を育てる。そして豊饒な土地(土気)には金気が生じる。農地によって生じた金気で守護が強められ、人智では防ぎようもない災厄からこの地を守る。
 故にこの坊は自然との共生が重要な農耕坊と公田坊となった。

小路九町と九星、住戸坊と八卦図

 各町の名前には九星に因んだ名称を(一白水星の地なら白商町、一水町など)つけて、九星の気の力が作用するようにした。九星の気とは、年、月、日、時刻に割り当てられている、いわば時の運気である。時の運気を一定にさせ、運や偶然による格差を無くして争いを減じさせることを目的とした結界である。陰気が満ちた時はつまらない誤解や勘違いで嫉妬や妬みといった陰鬱な感情が渦巻く。努力した者には相応の報いが、怠けた者には相応の報いが、それぞれ下るようになっている。
 さらに、人が多く住む住戸坊の九町は、中央を除く八方位に先天、後天それぞれの八卦図を作成した。八卦は陰(- -)陽(ー)二種の線を三本積み上げて示される八つの気で、天、沢、火、雷、風、水、山、地の八つの自然を指し、八卦図とは各方位にそれぞれを配当した結界の図であり、先天と後天の二種類がある。
 住居区域を綿密に測定し、家の立ち位置、連なりによって陰陽二本の線を現し、それによって八卦を作り、八卦図の魔方陣を敷き上げたのである。そのため住戸坊では、区画制限が厳しく、簡単に土地の分配が出来ないように国有地が設けられている。

*下の図は八卦図の一例

国家の守護 九数図の魔方陣 大八卦と小八卦

 十二宮、八卦六位、九星によってある程度十分な結界を敷くまでに至ったが、これらは全て都市のための結界であって、この都市にはもうひとつ、都市ではなく守るべきものがある。それはつまり内裏、都市の中心部であり、神聖巫連盟藩国の中心でもある場所である。
 太陰計画ではさらに、この内裏を守護するための結界も敷くことになった。その結界が九数図による魔方陣である。
 九数図とは縦横三マス、計九マスの中に一から九までの数字を当てはめ、縦横斜めの総和が全て十五になる形の数字による結界で、中央を除く数字には八卦が宿る。

内裏の守護、大八卦 九数八卦図

 大八卦として、内裏と周囲八坊に九数図を敷いた。それぞれの坊において数字を示すのは、馬車停の数である。大水路に沿ってはしる大路の中心に線を引いて九分割したとき、馬車停の数はそれぞれの九数図に相応するようになっている。表向きには、縦横斜めの総和が十五であるため、ダイヤの作成が容易になる、とされているのだが、裏にはこのような事情が隠されていた。
 また、この九数八卦図は結界としての機能だけでなく、物質的な、より正確に言うならば、軍事的な戦闘においても結界、すなわち、陣形となっている。外部から九坊に入るためには水路を越えなくてはならないが、侵入のために固定されている橋は八本しか無く、他は全て跳開橋となっており、容易に突入できないようになっている。
 軍事に堪の良い方ならお分かりであろうが、八本の橋とは、八門であり、すなわち八卦の陣のことである。少し解説しておくと、八卦の陣とは方陣に組まれた隊列のなかに八門と呼ばれる突入径路があり、正しい門から突入しなければ必ず負けると言われた陣形で、一説には十万の兵に匹敵するとまで言われている。
 この九坊に敷かれた八卦陣も同様で、正しい順路で橋を降ろしていかないと内裏に辿り着くまでに時間がかかり、場合によっては孤立してしまう事態にもなりかねない。さらに戦場は街中であるから、大軍であろうとも大きく展開できず、大軍の利を行かせない作ず、小国である巫にとっては非常に有利な地形となるように計算されている。
 ただし、この陣には大きな欠点があり、それは、人で作った陣形ではないため門の位置が完全に固定されていることにある。したがって、八門の位置が知られた場合この陣は無効になってしまうため、八門の位置は慎重に秘され、都市設計の段階にあっても一切の記録を残さず数名の頭の中にのみ記述されていたほどである。

政庁の守護、小八卦 九数八卦図 五行相克図

 周囲の大八卦と同じく、内裏内部にもいても九数図の結界が敷かれている。大八卦では馬車停で数を現したが、内裏内部では政庁舎、細かく言えば各省庁の長官執務室が置かれた官舎、もしくは長官職の数、によって九数の相応がされている。そして、内裏敷地内にかなりの空き地があるのは、それが原因である。この先場合によっては官職の増加や官舎の建て増しが必要になって来る可能性が大いにある。そのとき、官舎の建て直しにより九数図の結界を破壊されかねない。それを防ぐためにわざと空き地を多くとり、建て増しに備えたのである。
 もうひとつ、内裏には結界が張られている。それが五行相克による結界である。
 九数図の中心数は何があろうとも五である。つまり馬車停の数は五であり、馬車停をもちいて五行図を描いたのである。内裏の馬車停は内裏の中心を中心として正五角形に配置されている。南二つの馬車停車が城壁内部にあるのはそのためである。この件に関して、都市計画内部で相当に揉めたらしいが、市民が簡単に内裏に入れるようにすることによって、民と政治をより結びつける必要があるのだ、と叫んで強引に話を進めた官吏がいるらしい。その官吏が太陰計画に関わっていたかどうかは誰も知らない。

*下図は内裏の結界 青(木)赤(火)黄(土)白(金)黒(水)の円が五行、緑の円は九数図
添付画像【住戸八卦図.png : 23.2KB】添付画像【内裏結界図.png : 76.4KB】

引用なし

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