Page 98 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼みぽりんツリー3 みぽりん@わかば 07/7/4(水) 17:26 ┣摂政さまたち みぽりん@わかば 07/7/4(水) 17:28 ┣SS<かんなぎ劇場>前編 みぽりん@わかば 07/7/21(土) 3:37 ┃ ┗Re:SS<かんなぎ劇場>後編 みぽりん@わかば 07/7/21(土) 3:39 ┣りっかさん みぽりん@わかば 07/7/28(土) 22:56 ┣国内お遊び用SS<こうかさくせん> みぽりん@わかば 07/8/4(土) 15:59 ┃ ┗SS<こうかさくせん> 長くしたばーじょん みぽりん@わかば 07/8/14(火) 17:09 ┣摂政さま はっぱ みぽりん@わかば 07/8/23(木) 23:07 ┃ ┗Re:摂政さま はっぱ2 みぽりん@わかば 07/8/23(木) 23:19 ┣<SS>夏の夜の悪夢 みぽりん@わかば 07/9/11(火) 23:08 ┣摂政さま葉っぱ3作目 みぽりん@わかば 07/9/12(水) 2:00 ┣摂政さま葉っぱ4 みぽりん@わかば 07/9/24(月) 0:29 ┣摂政さま葉っぱ5 みぽりん@わかば 07/9/25(火) 0:22 ┣SS 秋の味覚狩りに行こう! みぽりん 07/11/19(月) 21:59 ┣「しんせいかんなぎれんめ☆」 みぽりん 07/11/27(火) 0:37 ┣国名おあそびしりーず2 みぽりん 07/11/28(水) 23:02 ┣仲良し☆ みぽりん 07/12/4(火) 23:27 ┃ ┗おまけの信乃さん みぽりん 07/12/4(火) 23:50 ┣姫様 みぽりん 08/1/1(火) 21:28 ┣SS<手紙> みぽりん 08/1/22(火) 21:42 ┃ ┗おーなーおーしー SS<手紙> みぽりん 08/1/23(水) 20:11 ┃ ┗SS<手紙> ※提出用 みぽりん@神聖巫連盟 08/1/28(月) 20:31 ┃ ┗提出済み みぽりん@神聖巫連盟 08/1/28(月) 20:33 ┣ななひらせっしょうの りーふぱい みぽりん 08/3/12(水) 20:29 ┣摂政さま はっぱ6(春) みぽりん 08/3/13(木) 18:24 ┗練習(みくし用画像) みぽりん 08/3/13(木) 21:15 ─────────────────────────────────────── ■題名 : みぽりんツリー3 ■名前 : みぽりん@わかば ■日付 : 07/7/4(水) 17:26 -------------------------------------------------------------------------
長くなってきたのでー。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p4238-ipbfp202tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
摂政さまたちー。 キー1111 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p4238-ipbfp202tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
<かんなぎ劇場> 政庁の一室。 姫巫女、摂政が臨席する全体会議も終わり、みんなでお茶を飲みながら和やかにおしゃべりを楽しんでいたときのことだった。 「みなさーん、クジひくですー!!」 唐突に、箱を持ったみぽりんが声をかける。 首をかしげる一同。 勢いに押されて、クジに手を伸ばす。 「桃太郎と書いてあります」 「僕のは、『七人のこびと』ですね」 「配役ですうー。主役さん、たーくさんで、みぽりんが脚本書いたですよ」 「脚本?」 「みんなでお芝居するですー!」 にっこりと笑顔なみぽりん。 「面白そうだね♪」 姫巫女の一言で、上演が決まった。そして、 「あ、あの…。みぽりんさん。僕のクジ『かぐや姫』って書いてあるんですけど」 おそるおそる尋ねるボロマール。 「ぼろまさん、かぐや姫ですね!お姫様ですー!!」 「ええええええっっ?!女装???!!!!」 うわあああああああ!!! 政庁に、ボロマールの悲痛な叫びが響き渡った。 《配役》 【王子様】藻女 【かぐや姫】ボロマール 【白雪姫】みぽりん 【シンデレラ】七比良 鸚哥 【おじいさん】ミツキ 【おばあさん】柊 久音 【七人のこびと】有馬 信乃、若葉りっか 【桃太郎】雹 【月の王様】あすふぃこ はじまり、はじまり〜〜〜〜〜〜♪♪ □■□□■□ ある国に、王子様がいらっしゃいました。 「よい結婚相手はいないか」 臣下に相談すると、舞踏会を開いて国中の女性を招待してはとうかと助言されました。 よい考えだと思った王子は早速、国中におふれを出し、舞踏会を開きました。 そこで、王子は美しい娘と出会います。 王子(藻女):「………」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「………何ですか?」 王子(藻女):「………可愛くない」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「………、はあ…(ため息)」 (裏からみぽりん「摂政さま!まじめにやるですよー!」) シンデレラ(七比良 鸚哥):「(わかってますよ!)ああ、十二時!もう行かなくては!」 王子(藻女):「帰るの?気をつけてね」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「…そこは引き止めるところでは?」 王子(藻女):「帰りたい人を無理に引き止めたりはしないよ」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「…そうですか……では…」 □■□□■□ 娘は夜中の12時になるとあわてて大広間から駆け出していきました。 後に残されたガラスの靴。 あの美しい娘のものに違いない。 王子は臣下に命じてガラスの靴の持ち主を探させました。 どうしてもシンデレラが忘れられない王子。 気分を変えようと、森へ出かけました。 そこには、ガラスの棺に入った白雪姫と、その周りで悲しみにくれるこびと達がおりました。 七人のこびとA(若葉りっか):「ああ、白雪姫、どうして死んでしまったの?」 七人のこびとB(有馬 信乃):「だから知らない人からもらったものを、むやみに食べてはいけないと、あれほど言ったのに」 王子(藻女):「こんにちは。どうしたの?」 七人のこびとA(若葉りっか):「私たちの白雪姫が死んでしまったんです」 白雪姫(みぽりん):「(むにゃむにゃ…)」 王子(藻女):「寝てるだけじゃないの?」 七人のこびとB(有馬 信乃):「(姫様、ここは死んでいるんですよ。姫様が生き返らせるんです)」 王子(藻女):「いくら私が巫女でも蘇生まではできないよ」 七人のこびとB(有馬 信乃):「(白雪姫は王子様のキスで目覚めるんです。フリでいいですから)」 王子(藻女):「(顔を近づけてキスのフリをする)これでいいの?」 七人のこびとB(有馬 信乃):「(はい。ありがとうございます。これで白雪姫が起きるんです)」 白雪姫(みぽりん):「(むにゃむにゃ…)」 七人のこびとA(若葉りっか):「(……みぽりんさーん?)」 白雪姫(みぽりん):「…もう食べられないですー、むにゃむにゃ…」 七人のこびとB(有馬 信乃):「(…待っている間に寝てしまったようですね。みぽりんさん!起きてください!白雪姫が起きないと、お話が進まないですよ?)」 七人のこびとA(若葉りっか):「(私にまかせてください)(まな板と包丁を用意。野菜をきざみはじめる。あっという間にお味噌汁完成。よい香りがあたりにたちこめる)」 白雪姫(みぽりん):「(むく)いいにおいですー。わーい!お味噌汁ですー!」 七人のこびとA(若葉りっか):「(みぽりんさん、お味噌汁飲んだら、お芝居続きしましょうね♪)」 白雪姫(みぽりん):「はーいノ(もぐもぐもぐ)」 王子(藻女):「そうか、王子のキスでなく、こびとの味噌汁で目覚めるんだね」 白雪姫(みぽりん):「ほえ?あ、姫様〜。おはようございますー」 七人のこびとB(有馬 信乃):「(みぽりんさん、お話覚えていますか?みぽりんさんは、姫様につれられて姫様のお城にいくんですよ?)」 白雪姫(みぽりん):「姫様といっしょにいくですか?はーい。」 □■□□■□ 王子が白雪姫を城に連れ帰ると、臣下が待っておりました。 王子様、お探しの方が見つかりました。 そこには、ガラスの靴を履いたシンデレラがおりました。 シンデレラと白雪姫の、はちあわせです。 シンデレラ(七比良 鸚哥):「まあ!王子様!その方はどなたですの?!(妙にノリノリ)」 白雪姫(みぽりん):「摂政さまだー!こんにちはー」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「(こんにちは。じゃなくて…みぽりん、ここは王子をめぐり喧嘩するところだったのでは?)」 王子(藻女):「私とコンビをくんでいるのは、みぽりんだよ?」 白雪姫(みぽりん):「姫様すきですー!ぎゅーw」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「(それではお話が進みませんが)」 白雪姫(みぽりん):「ほえ?んーと、んーと、じゃあ、みぽりんと摂政さまで『どっち!』」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「『どっち!』」 王子(藻女):「みぽりん」 白雪姫(みぽりん):「わーい!勝った〜!!」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「(床をたたいて悔しがる)」 王子(藻女):「でも、このままではお話がすすまない。」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「(気をとりなおして)ふたまたをかけていたのね?!ひどいわ、王子様!!行くわよ!白雪姫!!」 白雪姫(みぽりん):「はーい。姫様いってきますー!(笑顔で手を振っている)」 王子(藻女):「(笑顔で振りかえしている)」 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
□■□□■□ シンデレラと白雪姫は、怒ってお城から出て行ってしまいました。 所かわって…。 あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。 おじいさん(ミツキ):「おばあさんや、わしは竹やぶで竹を切ってきますね」 おばあさん(柊 久音):「(ミツキさん、手を切らないように気をつけてください。本当に竹は切らずに、フリだけでいいはずですので)」 おじいさん(ミツキ):「(はい。わかりました)」 おばあさん(柊 久音):「では、私は川に洗濯に行ってきます」 おじいさん(ミツキ):「どうぞお気をつけて」 □■□□■□ おじいさんが竹やぶに入ると、光っている竹が一つありました。 割ってみると、かわいらしい女の赤ちゃんがおりました。 かぐや姫(ボロマール):「女の子じゃないー!!」 おじいさん(ミツキ):「まあ、なんてかわいい赤ちゃんでしょう!」 かぐや姫(ボロマール):「(ミツキさんのおじいさん、ほのぼのしてかわいいなあ)」 おじいさん(ミツキ):「家につれて帰りましょう」 かぐや姫(ボロマール):「はいっすー!」 □■□□■□ おばあさんが川で洗濯をしていると、向こうのほうから大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。 おばあさん(柊 久音):「ああ、大きな桃ですね。よいしょっと。この桃を持って帰っておじいさんと一緒に食べることにしましょう。よいしょ、よいしょ、おじいさん、桃を拾ってきましたよ。一緒に食べましょう」 おじいさん(ミツキ):「わああ!おおきな桃ですね」 おばあさん(柊 久音):「では、切りましょう。すぱ!」 桃太郎(雹):「ほぎゃー!ほぎゃー!」 おばあさん(柊 久音):「ああ、男の赤ちゃんが」 おじいさん(ミツキ):「あれまあ、おばあさん、私は今日、竹の中から女の子を見つけましたよ」 おばあさん(柊 久音):「こんな日もあるんですねえ」 □■□□■□ 桃太郎とかぐや姫は、兄弟のように仲良く育ちました。 二人の子どもたちが大きくなったある日のこと。 村は、現れては略奪を繰り返す鬼の話で、もちきりでした。 桃太郎(雹):「おじいさん、おばあさん!私はもう我慢できません!!鬼退治にいってきます!!」 おばあさん(柊 久音):「気をつけていってきてくださいね」 おじいさん(ミツキ):「おばあさん、あれを持たせてあげたらどうでしょうか」 おばあさん(柊 久音):「そうですね。つ【きびだんご】」 桃太郎(雹):「ありがとうっ!おじいさん、おばあさん、かぐや姫、いってきます!!(すちゃ!)」 かぐや姫(ボロマール):「(十二単を着せられて、しくしく泣いている)」 □■□□■□ 桃太郎が鬼退治に出かけてからというもの、かぐや姫はしくしくと泣いてばかりです。 美しいかぐや姫のうわさをきいた王子様。かぐや姫に会いにいくと求婚しました。 「私は月の人間です。月に帰らなければなりません」 王子は姫を帰したくなくて、兵士たちに家のまわりを守らせます。 そこへやってきた月からの使者。 不思議なことに兵士たちは、すべて眠ってしまいました。 かぐや姫(ボロマール):「しくしくしく。やっと終わる〜〜〜〜。」 □■□□■□ そこへ、鬼退治を終えた桃太郎が戻ってきました。 月に帰ろうとするかぐや姫を見て、自分の気持ちに気が付いた桃太郎。 桃太郎(雹):「待ってくれ!かぐや姫!好きです!!」 かぐや姫(ボロマール):「煤v 桃太郎(雹):「私と結婚してください!!」 かぐや姫(ボロマール):「這煤@ ……だから、女装もBL(ぼーいず らぶ)も嫌あああ!!!(大泣き)」 桃太郎(雹):「かぐや姫、何をそんなに泣いているのですか(ボロマさん、お芝居ですよ)」 かぐや姫(ボロマール):「姫っていうなあ!!もういやだあああああ!!」 □■□□■□ 桃太郎と同じく、桃太郎のことが好きだという自分の気持ちに気が付いたかぐや姫。 泣いて、月に帰るのを嫌がりました。 そのときです。 ひとすじの光が月から差し、立派な月の王が姿を現しました。 月の王(あすふぃこ):「何を泣いているのです、姫よ」 かぐや姫(ボロマール):「姫じゃないーーっ!!」 月の王(あすふぃこ):「そんなに月に帰りたくないのか。いや、わかった。姫はこのまま地上に留まるがよかろう。桃太郎としあわせになるんですよ」 かぐや姫(ボロマール):「え…、ちょっと待って!王様?!」 王子(藻女):「いい王様だね♪」 桃太郎(雹):「かぐや姫!しあわせになりましょう!!」 かぐや姫(ボロマール):「いやだああああ!!!王様!!僕、月に帰ります!!ああああ!!お迎えの人たちが帰ってゆくー!!まってくれー!!僕もつれてってー!!かむ・ばーっく!!」 □■□□■□ こうしてかぐや姫と桃太郎は結婚して、しあわせに暮らしました。 幸せそうな二人をみて、王子さまも幸せでした。 〜完〜 かぐや姫(ボロマール):「ちょっと待って!!終わるなーーっ!!!」 王子(藻女):「楽しかったね♪」 おじいさん(ミツキ):「楽しかったですw」 月の王(あすふぃこ):「緊張しました。うまく言えてたでしょうか…」 桃太郎(雹):「上手でしたよ」 白雪姫(みぽりん):「あすふぃこさん、上手ですう!」 おばあさん(柊 久音):「ではこれから、みたらし団子茶房<巫>でお茶でもいかがですか?」 シンデレラ(七比良 鸚哥):「いいですねーww」 七人のこびとA(若葉りっか):「お団子食べながら、打ち上げですね!」 七人のこびとB(有馬 信乃):「ぼろまさん、泣いてないで行きますよ」 かぐや姫(ボロマール):「BLはんたーい!!BLはんたーい!!そもそも僕らの歓迎SSじゃなかったんですか??おかしいですよ!!」 七人のこびとB(有馬 信乃):「男女でクジを引けばよかったんですがねえ」 白雪姫(みぽりん):「ほえ?それじゃあ、つまんないですよー♪(にこにこ)」 かぐや姫(ボロマール):「………(真っ白)」 こんどこそ、おしまい♪♪ 〜〜〜副題「ぼろまさんの受難」(笑) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
ヽ(´▽`)ノ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
国内お遊びSS<こうかさくせん> 降下準備お願いしますと声がかかって、みんなでいそいそと着替えをする。 「では、降下始めます」 ぱかっと扉が開く。 ごうごうと音がして、空気がぶつかってくる。 ぴょこんと覗き込んだみぽりんは、真っ青。 お目目はくらくら、足がくがく。 「ひええええ、高いですう…」 思わず涙目。 機体の下には雲がふわふわ。 「みぽりん、行くよ?」 はう!と声をあげ、姫巫女の顔を見る。 ふるふると首を振って、抵抗する。 「どうしたの?」 「た、高いですう…」 「そうだね。高いね」 時間ですよ、早くしてくださいと声が再びかかる。 「もしかして、みぽりん怖いんじゃ?」 摂政の言葉にかくかくとうなずくみぽりん。 「みぽりん、お留守番がいいですう…」 「留守番はできないねえ」 「みぽりんさん、大丈夫ですよ。みんなついてますからね」 りっかのなぐさめも耳に入らない。 このままではどうにもならない。 そのときだった。 「なんだお前、びびってるのか」 「ほえ?」 声のするほうをみると、マッチョなにいちゃんがいた。 「装備はつけたな。じゃあ、ねえちゃん、行って来い!」 そしてみぽりんは、ぱーんと勢いよく蹴り落とされた。 ほえええええええええ!!!!! 声を出しながら、みぽりんはすっとーんと雲の間に消えていった。 にいちゃんは、がははと笑いながら満足そうにそれを見ている。 あっけにとられて、言葉を失う一同。 「さて、後こわいヤツはだれだ?手伝ってやるよ」 「け、けっこうです…」 「そうか?まあ、遠慮なくいえよ。いつでも手伝ってやるからな」 がははと笑いながら立ち去るにいちゃん。 みぽりんさん、なむなむ。 拝みながら、あれより自分で飛び込んだほうがマシだと思った神聖巫連盟一同だった。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
国内お遊びSS<こうかさくせん> 初めは遠足気分だった。 訓練は受けているが、宇宙をとぶ機体は神聖巫連盟にはない。 日差しを反射してぴかぴか輝く機体にかけよってみたり、よじのぼろうとしてみたり、けしかけてみたり、あわてて阻止しようとしたり、少しはおとなしくしてくださいと叱ったりと、所が変わってもNWの未来がかかった作戦であろうとも、普段と行動がまるで変わらないのはある意味立派かもしれない。 乗り込んでしばらくすると、窓から見えるのは漆黒に浮かぶ一面の星空。 右も左も上も下もお星様でぴかぴかしている。 宇宙にあがらないとみられない光景だ。 「きれいですう〜」 ため息まじりにみぽりんがつぶやく。 来年の七夕は流しそうめんがいいねぇなどとおしゃべりしていると、降下準備お願いしますと声がかかった。 いそいそと着替えの点検をする。 機体は大気圏に向けて下降し、機内はふわりと浮いたような感覚になった。 きゃー!と喜ぶ姿は戦争にいくとは思えない。 微かな音をたてて大気圏を突破した機体は、パラシュートを使った降下ができる位置まで降りてゆく。 「では、降下始めます」 ぱかっと扉が開く。 ごうごうと音がして、空気がぶつかってくる。 好奇心を刺激されてぴょこんと覗き込んだみぽりんは、真っ青。 お目目はくらくら、足がくがく。 「ひええええ、高いですう…」 思わず涙目。 機体の下には雲がふわふわ。 「みぽりん、行くよ?」 はう!と声をあげ、姫巫女の顔を見る。 ふるふると首を振って、抵抗する。 「どうしたの?」 「た、高いですう…」 「そうだね。高いね」 時間ですよ、早くしてくださいと声が再びかかる。 「もしかして、みぽりん怖いんじゃ?」 摂政の言葉にかくかくとうなずくみぽりん。 「みぽりん、お留守番がいいですう…」 「留守番はできないねえ」 「みぽりんさん、大丈夫ですよ。みんなついてますからね」 りっかのなぐさめも耳に入らない。 みぽりんはベルトをがしっと掴んで離そうとしなかった。 このままではどうにもならない。 そのときだった。 「なんだお前、びびってるのか」 「ほえ?」 声のするほうをみると、パラシュートを背負ったマッチョなにいちゃんがいた。 てきぱとみぽりんの装備を確認してゆく、にいちゃん。 「装備はつけたか。紐はここな。持ったか。ここをひっぱるんだ。いいか?」 「はーいノ」 勢いにおされて思わず返事するみぽりん。 「よし!じゃあ、ねえちゃん、行って来い!!」 そしてみぽりんは、ぱーんと勢いよく蹴り落とされた。 ほえええええええええ!!!!! 声を出しながら、みぽりんはすっとーんと雲の間に消えていった。 にいちゃんは、がははと笑いながら満足そうにそれを見ている。 あっけにとられて、言葉を失う一同。 「さて、後こわいヤツはだれだ?手伝ってやるよ」 「け、けっこうです…」 「そうか?まあ、遠慮なくいえよ。いつでも手伝ってやるからな」 がははと笑いながら立ち去るにいちゃん。 みぽりんさん、なむなむ。 拝みながら、あれより自分で飛び込んだほうがマシだと思った神聖巫連盟一同だった。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
はっぱーヽ(´▽`)ノ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
▼みぽりん@わかばさん: >はっぱーヽ(´▽`)ノ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
登場人物:七比良摂政さま、姫様、りっかさん、大和さん、みぽりん <SS>夏の夜の悪夢 かしゃかしゃかしゃ。 今日も政庁の台盤所では、菓子作りの音が響き渡る。 だんだん菓子作りに手馴れてきた自分に、はあ、とため息をもらすのは、摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)。 釜に、すぽんじけーきのタネを流し入れながら考える。 おかしい、何か間違っている、などと思いながらも頼まれると引き受けてしまうのはなぜだろう。 今日だって、大事な国外での会議をひかえながら、自分はなぜ菓子なんか作っているのだろうか。 本当のことをいえば、珍しく抵抗した。 「会議に集中したいので、今回は作りません」 また帰ったら何か作りますからと言ったのだが、姫巫女もみぽりんも、めずらしく食い下がった。 「今度じゃダメなんだよ」 真剣な姫巫女の瞳。 結局、姫巫女の言葉に折れて、いつも以上に忙殺されながらけーきを焼く自分。 (切ない、切な過ぎるぞ!自分!!) そして、たちこめる甘い香り。 今日のけーきも、抜群の出来だった。 「姫巫女様、すぽんじけーきここに置きますね。飾りつけ用のくりーむはここ。飾りつけはご自分でなさるとおっしゃってましたよね」 「うん。ありがとう摂政」 嬉しそうな姫巫女にほっとする摂政。 「では行って参ります。隣の国なので、夜遅くになるかと思いますが」 「できたら今日中に帰ってきて」 「???、はい」 首をかしげながらも姫巫女の前を辞する摂政。 「みぽりん、摂政は行ったよ」 小さく呼ぶと、衝立の奥からぴょっこりとみぽりんが顔を出した。 「でもよく考えたね。摂政と私の誕生日を一緒に祝うだなんて」 「姫様と摂政さまのお誕生会ですう!」 にっこりするみぽりん。 「けーきは摂政が上手に作るからね」 そのとき失礼しますと声がかかった。 「姫様、私はクッキーを焼いてきました。あと、フルーツゼリーなんかもおいしいと思いますが…」 「うん。じゃあお願いします」 「はい」 りっかの持つかごに、釘付けのみぽりん。 「あ、よかったら、試食されますか?」 姫巫女とみぽりんにりっかは一枚ずつくっきーを渡す。 「うん、おいしい」 「おいしいですー!」 「よかった。作った甲斐がありました」 顔を見合わせて、にっこり笑い合う3人。 「ところで会場はここでよろしいですか?」 「いいよ。今日はだれも謁見の予定はないからね」 「じゃあ、まず、会場のセッティングをして、その後、ケーキをかざりつけて、テーブルセッティングでしょうか」 「せ?」 聞きなれない異国語にきょとんとするみぽりん。 「セッティング、ですよ。えーっと、準備ってことです」 「準備ですかー」 そのとき、りっかの後ろから小さな男の子が顔を出した。 「あ!大和くんだー!おはよです!」 みぽりんが声をかけるとりっかの後ろに少し下がったあと、手に持ったパペットで「おはよう」とやった。 「後で、信乃さんや雹さん、久音さんも来る予定でしたね。分かれて作業したほうが効率がよさそうです。姫様とみぽりんさんは、ケーキの飾り付けをしていただけますか?」 わかったと言う姫巫女、そして、はーいと元気に返事するみぽりん。 そのとき、みぽりんは、摂政の作ったけーきをじっと見ている大和に気づいた。 「大和くんも一緒にするです!」 りっかの後ろにさっと隠れたあと、パペットが現れて「うん」と言った。 「お誕生日の飾りつけ、わかりますか?」 「ロウソクを立てるんだね。ロウソクならもっているよ」 姫巫女の言葉に、そこはかとなく不安を感じるりっか。 念のため言葉をかけておく。 「そ、そうですか。あとは、自分の食べたいものをのせるといいかもです。果物とか…」 「食べたいものですね!わかったです!!」 まあ、クリームは出来ているし、大丈夫でしょう。 りっかは心中の不安をそう、打ち消した。 「まずは材料をそろえよう。みぽりんは何がすき?」 「んーと、みぽりんは、冷麦すきです!」 「冷麦かあ。涼しげだね。じゃあ、料理長に言ってゆでてもらおう」 「うわーい!!姫様は何がお好きですか?」 「私は、川魚が好きだなあ。塩焼きにするの」 「じゃあ、それも一緒に作ってもらうです!」 「そうだね。ロウソクは和蝋燭があったはず」 「んーと、歳の数だけ立てるですね。姫様と摂政さま、お歳がちがうですねえ」 「摂政の歳にあわせていいよ」 「はーい。じゃあ28本かあ。くりーむぺたぺた♪大和くんもやるですか?」 こくっとうなづき、しゃもじを使って器用にくりーむをつける大和。 残ったくりーむをみぽりんと一緒につまみぐいして、にこっと笑う。 「彩りが足らない。そうだ。梅干があったはず。もらってこよう」 「たくあんもあると綺麗ですー」 こうしてケーキは完成した。 くっしゅん!! 夜道。摂政は大きなくしゃみをした。 何か嫌な予感がする。 でもまさかなあ。 あははと笑って先を急ぐ。 手には、姫巫女への誕生日の品。 小さなキツネの置物だ。 喜んでくれるといいな。 懐にそっとしまい、摂政、七比良 鸚哥は道を急いだ。 今日中に政庁に帰り着くように…。 おしまい <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
アンニュイな秋… <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
ふゆー <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
冬ばーじょん ぱーとツー 姫様りくえすと「埋まる」 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p2190-ipbfp601tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
出演者さん:OW空さん、姫様、せっしょさま、雹さん、久音さん、あすふぃこさん、信乃さん、ミツキさん、ぼろまさん、燕丸さん、みぽ お直しございましたらお気軽にどうぞですw //*//*// <SS>秋の味覚狩りに行こう! 色とりどりの枯葉舞う秋。 政庁では希望者を集めて「秋の味覚狩り」を開催した。 栗やキノコや柿など狩るものは見慣れたものばかりだが、遠足気分もあって多くが参加した。 ◇柿狩り 橙色の柿の実があちらこちらに生っている。 「政庁の近くにこんな柿の木があるなんて知りませんでした」 ミツキが言った。 「ここはわりと穴場なんですよ。子供たちが幼い子供たちを連れてゆき一緒に柿を味わい、味を覚えた幼い子は成長するとまた自分より幼い子を連れてくるんですよ」 「じゃあ、村の大人達はみんな知っているんですか」 ミツキの言葉に雹(ひょう)はそっと口元を指で押さえるふりをする。 「ここは、『特別に、村の子供たちが教えてくれた』んですよ」 いたずらっこのように笑う雹。 「……はい」 くすくすと笑いながら、ミツキは頷いた。 ◇栗ひろい 「うわー!!大粒の栗がこんなにも!!」 「ここにもあるよ。うわ!いてっ!」 2人にとって初めての「神聖巫連盟の秋」である。見るものすべてが珍しく、面白い。 ボロマールと燕丸の様子を少し離れて見守るのは有馬 信乃(ありま しの)と、摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)。 「信乃さんはキノコのほうへといくかと思っていました」 摂政の言葉に信乃は少し考えた後、それでは効率悪いですからねと答える。 「集めたキノコを後で選別したほうが間違いがない。だから、今は別行動でいいんですよ」 信乃の言葉に、なるほどと笑う摂政。 どうやら考えていることは同じだったらしいと信乃も微かに笑う。 めずらしく摂政は、自ら調理担当を申し出ていた。 きっと、調理しながら自ら「害のないきのこ」だけを選別するつもりなのだ。 「本当は、キノコ以外に興味をもってくれたら一番安全だったんですがねえ」 信乃の言葉に、摂政は苦笑いを返す。 「そうはうまくいかないですよ」 「そうですね」 あいたっ!!と声をあげたボロマールに手伝いますよと声をかけ、信乃は近づいてゆく。 摂政はふと空を仰ぐ。 真っ青な空。 気持ちよくて、ぐっと伸びをした。 ◇キノコ狩り 大騒ぎして、また転んだ。 半泣きなみぽりんに姫巫女、藻女(みずくめ)がそっと手を貸す。 「気をつけないと怪我するよ」 「はーい」 いつものように元気にお返事するとみぽりんはたったか駆けてゆき、またすってんと転ぶ。 「あーあー、みぽりんさん、気をつけて」 アウトウェイの摂政である空(そら)は、みていられなくて声をかける。 遠くから「だいじょうぶですううー!!」と返事があるが、また転ぶ。 そもそも傾斜があり木の根があるこの場所は歩きづらい。そんなところを走るから何度も転ぶのだ。 「まあ、あれはあれで楽しそうだからよいのではないでしょうか」 柊 久音(ひいらぎ くのん)が空に話しかける。どこか浮世離れした声だ。 「幸い下は落ち葉ですし、危険はないでしょう」 「うん、まあ、そうだけどね」 藩国民の慣れきった様子に苦笑する空。 「それより、空様はキノコ狩りをお楽しみください」 姫巫女とアウトウェイ摂政の空を守るため、キノコ狩りには多数護衛がつけられていた。 まとめるのは、国境からこのために戻ったあすふぃこである。 「あ、みつけた」 姫巫女が足元のキノコをとるのにかがむ。 手にして、嬉しそう。 「うちの国にもキノコがあるんですよ。えぶえぶ茸といって食べると爆発します」 「聞いたことがあります。高級品ほどよい爆発をするとか」 「そうです。こんどよろしかったらおみやげにお持ちしますよ」 姫巫女はにっこりと微笑んでお礼を言う。 「ひめさまー!!キノコたくさんみつけたですー!!」 背負いかごを一杯にしたみぽりんが遠くから叫んでいる。 一同がかけつけると、満面の笑みを浮かべたみぽりんがいた。 かごの中身を見ていたあすふぃこは、これは食べられないですね、とみぽりんのかごの中身を選別した。 たくさんあったキノコはみるみる少なくなる。 「ほえええええ?!」 少しがっかりしたようだが、またこりずに探し始めるみぽりん。 「後でキノコは炊き込みごはんにしてもらおうね」 「はいですー!!」 そのとき、ウサギに一瞬気をとられ、みぽりんは立ち止まる。 一瞬集団から離れる。 「かわいいですー!!」 うっとりした後、みつけたキノコを無意識に懐に入れ、みぽりんはみんなのところへ駆け戻った。 ◇調理 調理の担当である七比良摂政と台盤所の職員は早めに戻り、下ごしらえをしていた。 村人からいただいた採り立てのサトイモを煮て、栗をゆで、栗ご飯とキノコご飯の用意をする。 「アウトウェイ摂政空さまと姫巫女さま、お戻りでございます」 「わかった。ありがとう」 まえかけをはずし、七比良摂政は集団に近づく。 「おかえりなさいませ」 「ただいま。はい、これ」 かご一杯のキノコをみて、微かにまゆをよせる。 「たくさんあったよ」 「やっぱりアウトウェイとは種類がちがうんだな。面白かった」 「楽しんでもらえてなによりです」 にっこりと笑うと、七比良摂政はきのこの入ったかごを受け取る。 ちょうどそのとき信乃たちも帰ってきた。 「摂政さま、調理のほう手伝いますよ」 申し出てくれた信乃にキノコのかごを渡す。 信乃は人ごみから離れたところに移動し、キノコを選別する。 信乃のことを悟られないように、七比良摂政は話題をつなぐ。 ぼくたちも手伝いますよーと、ボロマールや燕丸も申し出る。 調理をしながら七比良摂政はキノコの種類に目を光らせる。 すべてはうまくいっていた、はずだった。 それから数日間、政庁は職員の原因不明の腹痛により壊滅状態におちいった。 食中毒などが疑われたが、人一倍食べているみぽりんが平気であったため、原因不明の胃腸風邪ということで落ち着いた。 謎につつまれたまま、おしまいw //*//*// <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p8060-ipbfp902tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
つくったーヽ(´▽`)ノ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p8060-ipbfp902tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
ヽ(´▽`)ノ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p8060-ipbfp902tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
なーかーよーしo(*^▽^*)o~♪ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p8060-ipbfp902tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
街中で発見!!こける。 (何やってやがるっ!!(怒) 部下「あ、あれは摂政さまとボロマールさまでは…」 信乃「知らん!人違いだ!!関わるな」 部下「は、はっ!」 頭を垂れる部下。 そして怒りに燃える信乃さん☆ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p8060-ipbfp902tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
ひめさまー(*´∇`*) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p8060-ipbfp902tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
E74「文族の春」用に書きました。 登場人物は、姫様、せっしょさま、くのんさん、ちょこっとだけOW空さん、みぽですー。チェックおねがいしますー。 <手紙> 吐く息も白い早朝。神聖巫連盟の政庁に一通の手紙が届いた。 姫巫女は女官からうやうやしく差し出された手紙を、小首をかしげながらそっと広げる。 みみずののったくったような字や間違えた字を墨でぬりつぶしてある手紙がなんとも彼女らしい。思わず微笑んだ姫巫女の目が、数秒後にすっと真剣になる。 ひめさまへ あしの ほねが おれました。 とおくの おいしゃさんで なおしてもらうので せいちょ(※政庁)に しばらくいけません。 みぽりん 「おはようございます」 このとき出仕してきたのが摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)。 どうかしましたかと声をかけると、姫巫女がこれといって手紙を見せた。 「これは……」 「どうやらみぽりんは骨折をしたらしいの。しばらく政庁にこないのもわかった。でもくわしいことは何も書いてない」 「心配ですね。どこで治療しているんでしょうか」 くわしいことは一切書いていない。今いる場所も不明なら怪我の程度も不明である。 簡潔な説明にも程がある。 姫巫女は悲しそうな目をしていた。かつて自分が骨折したころ、どれだけ不安だったか。みぽりんと重ね合わせ、彼女の心細さを想いため息をつく。 「気を強く持ってくれるといいんだけど…」 みぽりんの骨折の話はあちこちに伝わった。 アウトウェイからは摂政の空もかけつけ、見舞いの言葉を伝えた。 その頃。 きゃっきゃと楽しそうな女性が一人。 「これが骨の絵のきかいですか?」 「あわわ、みぽりんさん!レントゲンのレンズを覗き込まないでください!!あなたのお怪我は足ですよ。足をここの線にあわせてください」 あわてて止めに入る医師と看護師。 でも全然聞こうともしないみぽりん。 「筆、入ってないですよ?いれわすれですか?」 「筆はいらないんですよ。レントゲンですから」 汗をかきかき説明する医師。先程、骨の絵ですか?と聞かれたとき説明に困って、そうですと答えたのがまずかったか。 でもその前から、なんかしなくていい苦労をしている気がする。 痛そうな足に同情して、よかったら治療しましょうかと申し出たのが原因か。 いや、それは人として正しい行為であったはず。でもでもでも!! ぶんぶんと首を振る医師。 だめだだめだ。治療に集中しなくては。自分は医療のプロなのだからっ! そのときみぽりんがレンズにべたっと顔をくっつけて覗き込んでいた。 何かがぶちっと切れる音がした。 「お願いだからじっとしていてくださいっっ!!!!」 怒りよりむしろ悲鳴に近い声に、みぽりんは元気に「はーい」とお返事した。 そんなこんなで出来上がったレントゲン写真をみて、これ足じゃないですよ?というみぽりんにいちいち律儀に説明する医師。目から涙が出ている。 骨の写真ですよと説明されて、わかったのかわかってないのか、とにかく神妙な面持でほうほうとみぽりんはうなづいた。 その後も、エレベーターに乗っては上がったり下がったりしてみたり、車椅子をびゅんびゅん運転して壁に激突してみたり、赤外線で自然点灯する電気をつけたり消したりしてみたり、みぽりんはそれはもう入院生活を満喫していた。 ギブスをはめるとき、せっかくはりつけたものを剥がしてみようとしたのにはさすがにひどくしかられて、ほえ?とお医者さんをみていたが。 そんなこんなで一月ほど経った。 みぽりんのいない政庁はどこか静かで、物悲しい。 「そろそろみぽりんが戻ってくる頃かな」 書類の決裁をしながらぽつりと姫巫女がつぶやく。 「そうですね。きっと大変だったでしょうから、いたわってあげましょう」 「うん」 姫巫女は文机の上の包みを見た。 しけらないように「くっきー」を油紙でくるみ、桃色の和紙と紫の和紙を使って山吹色の紐でくくってある。姫巫女はみぽりんがいつ戻ってきてもいいように包みを持ち歩いている。食べ物で気分が変わるかわからないけれど、みぽりんの不安だったろう気持ちが少しでも和らぐように、と。 お団子やさんからは甘辛い香りが漂う。 店内では総出でみぽりんの大好きなみたらし団子を作っていた。 「みぽりんさまはもう戻られるのでしょうか」 「政庁にはそんなお手紙でも?」 店員の質問に店主は笑って否定する。 「ないない。骨折ならそろそろ戻ってきますよ。もし帰ってこないなら、みんなで団子をつまめばいい。景気づけに政庁にも献上しましょか」 「ではみぽりんさまが戻ったときは、お団子がないですねえ」 「そうしたらみんなでまたこさえればいいんや」 店主さまのおごりですか?と冗談まじりに尋ねる店員にうなづいてみせると、店内でかわいい歓声があがった。 それからまもなく、みぽりんは神聖巫連盟に戻った。 辛かったねえ、頑張ったねえとなぐさめる一同に、みぽりんは嬉々として自分の見た「れんとげん」という変な足の絵や、えべれーたー(※えれべーたー)という乗り物などについて語った。 面白かったですう〜。今度みんなで遊びにいくです!! クッキーを食べながらにこにことつぶやいたみぽりんに、姫巫女がそうだねと同意し、となりの摂政はなぜか頭痛そうにしていた。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p1149-ipbfp1204tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
少し手を加えましたが、基本もとのままです。 とくに久音さんの口調、自信ないです。絶対違う…(TT) 文字数カウントしなおし、少し削りました。 **** E74「文族の春」用に書きました。 登場人物は、姫様、せっしょさま、くのんさん、ちょこっとだけOW空さん、みぽですー。チェックおねがいしますー。 //*//*// <手紙> 吐く息も白い早朝。神聖巫連盟の政庁に一通の手紙が届いた。 姫巫女は女官からうやうやしく差し出された手紙を、小首をかしげながらそっと広げる。 みみずののったくったような字や間違えた字を墨でぬりつぶしてある手紙がなんとも彼女らしい。思わず微笑んだ姫巫女の目が、数秒後にすっと真剣になる。 ひめさまへ あしの ほねが おれました。 とおくの おいしゃさんで なおしてもらうので せいちょ(※政庁)に しばらくいけません。 みぽりん 「おはようございます」 このとき出仕してきたのが摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)。 どうかしましたかと声をかけると、姫巫女がこれといって手紙を見せた。 「これは……」 「どうやらみぽりんは骨折をしたらしいの。しばらく政庁にこないのもわかった。でもくわしいことは何も書いてない」 「心配ですね。どこで治療しているんでしょうか」 くわしいことは一切書いていない。今いる場所も不明なら怪我の程度も不明である。 説明不足にも程がある。 姫巫女は悲しそうな目をしていた。かつて自分が骨折したころ、どれだけ不安だったか。みぽりんと重ね合わせ、彼女の心細さを想いため息をつく。 「気を強く持ってくれるといいんだけど…」 みぽりんの骨折の話はあちこちに伝わった。 アウトウェイからは摂政の空もかけつけ、見舞いの言葉を伝えた。 その頃。 国外の病院ではきゃっきゃと楽しそうな女性が一人。 「これが骨の絵のきかいですか?」 「あわわ、みぽりんさん!レントゲンのレンズを覗き込まないでください!!あなたのお怪我は足ですよ。足をここの線にあわせてください」 あわてて止めに入る医師と看護師。 でも全然聞こうともしないみぽりん。 「筆、入ってないですよ?いれわすれですか?」 「筆はいらないんですよ。レントゲンですから」 汗をかきかき説明する医師。先程、骨の絵ですか?と聞かれたとき説明に困って、そうですと答えたのがまずかったか。 でもその前から、なんかしなくていい苦労をしている気がする。 痛そうな足に同情して、よかったら治療しましょうかと申し出たのが原因か。 いや、それは人として正しい行為であったはず。でもでもでも!! ぶんぶんと首を振る医師。 だめだだめだ。治療に集中しなくては。自分は医療のプロなのだからっ! そのときみぽりんがレンズにべたっと顔をくっつけて覗き込んでいた。 医師のなかで何かがぶちっと切れる音がした。 「お願いだからじっとしていてくださいっっ!!!!」 怒りよりむしろ悲鳴に近い声に、みぽりんは元気に「はーい」とお返事した。 そんなこんなで出来上がったレントゲン写真をみて、これ足じゃないですよ?というみぽりんにいちいち律儀に説明する医師。目から汗(※「涙じゃないっ!」by医師)が出ている。 骨の写真ですよと説明されて、わかったのかわかってないのか、とにかく神妙な面持でほうほうとみぽりんはうなづいた。 その後も、エレベーターに乗っては上がったり下がったりしてみたり、車椅子をびゅんびゅん運転して壁に激突してみたり、赤外線で自然点灯する電気をつけたり消したりしてみたり、みぽりんはそれはもう入院生活を満喫していた。 そんなこんなで一月ほど経った。 みぽりんのいない政庁はどこか静かで、物悲しい。 「そろそろみぽりんが戻ってくる頃かな」 書類の決裁をしながらぽつりと姫巫女がつぶやく。 「そうですね。きっと大変だったでしょうから、いたわってあげましょう」 「うん」 姫巫女は文机の上の包みを見た。 しけらないように「くっきー」を油紙でくるみ、桃色の和紙と紫の和紙を使って山吹色の紐でくくってある。姫巫女はみぽりんがいつ戻ってきてもいいように包みを持ち歩いている。食べ物で気分が変わるかわからないけれど、みぽりんの不安だったろう気持ちが少しでも和らぐように、と。 お団子やさんからは甘辛い香りが漂う。 店内では総出でみぽりんの大好きなみたらし団子を作っていた。 「みぽりんさまはもう戻られるのでしょうか」 「政庁にはそんなお手紙でも?」 店員の質問に店主は笑って否定する。 「ないない。骨折ならそろそろ戻ってきますよ。もし帰ってこないなら、みんなで団子をつまめばいい。景気づけに政庁にも献上しましょか」 「ではみぽりんさまが戻ったときは、お団子がないですねえ」 「そうしたらみんなでまたこさえればいいんや」 店主さまのおごりですか?と冗談まじりに尋ねる店員にうなづいてみせると、店内でかわいい歓声があがった。 それからまもなく、みぽりんは神聖巫連盟に戻った。 辛かったねえ、頑張ったねえとなぐさめる一同に、みぽりんは嬉々として自分の見た「れんとげん」という変な足の絵や、「えべれーたー」(※えれべーたー)という乗り物などについて語った。 「面白かったですう〜。今度みんなで遊びにいくです!!」 クッキーを食べながらにこにこと言うみぽりんに、姫巫女がそうだねと同意し、となりの摂政はなぜか頭痛そうにしていた。 //*//*// <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p1149-ipbfp1204tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
<手紙> 吐く息も白い早朝。神聖巫連盟の政庁に一通の手紙が届いた。 姫巫女は女官からうやうやしく差し出された手紙を、小首をかしげながらそっと広げる。 みみずののったくったような字や間違えた字を墨でぬりつぶしてある手紙がなんとも彼女らしい。思わず微笑んだ姫巫女の目が、数秒後にすっと真剣になる。 ひめさまへ あしの ほねが おれました。 とおくの おいしゃさんで なおしてもらうので せいちょ(※政庁)に しばらくいけません。 みぽりん 「おはようございます」 このとき出仕してきたのが摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)。 どうかしましたかと声をかけると、姫巫女がこれといって手紙を見せた。 「これは……」 「どうやらみぽりんは骨折をしたらしいの。しばらく政庁にこないのもわかった。でもくわしいことは何も書いてない」 「心配ですね。どこで治療しているんでしょうか」 くわしいことは一切書いていない。今いる場所も不明なら怪我の程度も不明である。 説明不足にも程がある。 姫巫女は悲しそうな目をしていた。かつて自分が骨折したころ、どれだけ不安だったか。みぽりんと重ね合わせ、彼女の心細さを想いため息をつく。 「気を強く持ってくれるといいんだけど…」 みぽりんの骨折の話はあちこちに伝わった。 アウトウェイからは摂政の空もかけつけ、見舞いの言葉を伝えた。 その頃。 国外の病院ではきゃっきゃと楽しそうな女性が一人。 「これが骨の絵のきかいですか?」 「あわわ、みぽりんさん!レントゲンのレンズを覗き込まないでください!!あなたのお怪我は足ですよ。足をここの線にあわせてください」 あわてて止めに入る医師と看護師。 でも全然聞こうともしないみぽりん。 「筆、入ってないですよ?いれわすれですか?」 「筆はいらないんですよ。レントゲンですから」 汗をかきかき説明する医師。先程、骨の絵ですか?と聞かれたとき説明に困って、そうですと答えたのがまずかったか。 でもその前から、なんかしなくていい苦労をしている気がする。 痛そうな足に同情して、よかったら治療しましょうかと申し出たのが原因か。 いや、それは人として正しい行為であったはず。でもでもでも!! ぶんぶんと首を振る医師。 だめだだめだ。治療に集中しなくては。自分は医療のプロなのだからっ! そのときみぽりんがレンズにべたっと顔をくっつけて覗き込んでいた。 医師のなかで何かがぶちっと切れる音がした。 「お願いだからじっとしていてくださいっっ!!!!」 怒りよりむしろ悲鳴に近い声に、みぽりんは元気に「はーい」とお返事した。 そんなこんなで出来上がったレントゲン写真をみて、これ足じゃないですよ?というみぽりんにいちいち律儀に説明する医師。目から汗(※「涙じゃないっ!」by医師)が出ている。 骨の写真ですよと説明されて、わかったのかわかってないのか、とにかく神妙な面持でほうほうとみぽりんはうなづいた。 その後も、エレベーターに乗っては上がったり下がったりしてみたり、車椅子をびゅんびゅん運転して壁に激突してみたり、赤外線で自然点灯する電気をつけたり消したりしてみたり、みぽりんはそれはもう入院生活を満喫していた。 そんなこんなで一月ほど経った。 みぽりんのいない政庁はどこか静かで、物悲しい。 「そろそろみぽりんが戻ってくる頃かな」 書類の決裁をしながらぽつりと姫巫女がつぶやく。 「そうですね。きっと大変だったでしょうから、いたわってあげましょう」 「うん」 姫巫女は文机の上の包みを見た。 しけらないように「くっきー」を油紙でくるみ、桃色の和紙と紫の和紙を使って山吹色の紐でくくってある。姫巫女はみぽりんがいつ戻ってきてもいいように包みを持ち歩いている。食べ物で気分が変わるかわからないけれど、みぽりんの不安だったろう気持ちが少しでも和らぐように、と。 お団子やさんからは甘辛い香りが漂う。 店内では総出でみぽりんの大好きなみたらし団子を作っていた。 「みぽりんさまはもう戻られるのでしょうか」 「政庁にはそんなお手紙でも?」 店員の質問に店主は笑って否定する。 「ないない。骨折ならそろそろ戻ってきますよ。もし帰ってこないなら、みんなで団子をつまめばいい。景気づけに政庁にも献上しましょか」 「ではみぽりんさまが戻ったときは、お団子がないですねえ」 「そうしたらみんなでまたこさえればいいんや」 店主さまのおごりですか?と冗談まじりに尋ねる店員にうなづいてみせると、店内でかわいい歓声があがった。 それからまもなく、みぽりんは神聖巫連盟に戻った。 辛かったねえ、頑張ったねえとなぐさめる一同に、みぽりんは嬉々として自分の見た「れんとげん」という変な足の絵や、「えべれーたー」(※えれべーたー)という乗り物などについて語った。 「面白かったですう〜。今度みんなで遊びにいくです!!」 クッキーを食べながらにこにこと言うみぽりんに、姫巫女がそうだねと同意し、となりの摂政はなぜか頭痛そうにしていた。 //*//*// <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p1149-ipbfp1204tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
提出先 http://cwtg.jp/bbs4/wforum.cgi?no=1079&reno=1002&oya=1002&mode=msgview ▼みぽりん@神聖巫連盟さん: ><手紙> > >吐く息も白い早朝。神聖巫連盟の政庁に一通の手紙が届いた。 >姫巫女は女官からうやうやしく差し出された手紙を、小首をかしげながらそっと広げる。 >みみずののったくったような字や間違えた字を墨でぬりつぶしてある手紙がなんとも彼女らしい。思わず微笑んだ姫巫女の目が、数秒後にすっと真剣になる。 > > >ひめさまへ > >あしの ほねが おれました。 とおくの おいしゃさんで なおしてもらうので せいちょ(※政庁)に しばらくいけません。 > >みぽりん > > >「おはようございます」 >このとき出仕してきたのが摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)。 >どうかしましたかと声をかけると、姫巫女がこれといって手紙を見せた。 >「これは……」 >「どうやらみぽりんは骨折をしたらしいの。しばらく政庁にこないのもわかった。でもくわしいことは何も書いてない」 >「心配ですね。どこで治療しているんでしょうか」 >くわしいことは一切書いていない。今いる場所も不明なら怪我の程度も不明である。 >説明不足にも程がある。 > 姫巫女は悲しそうな目をしていた。かつて自分が骨折したころ、どれだけ不安だったか。みぽりんと重ね合わせ、彼女の心細さを想いため息をつく。 >「気を強く持ってくれるといいんだけど…」 > > みぽりんの骨折の話はあちこちに伝わった。 >アウトウェイからは摂政の空もかけつけ、見舞いの言葉を伝えた。 > > >その頃。 >国外の病院ではきゃっきゃと楽しそうな女性が一人。 >「これが骨の絵のきかいですか?」 >「あわわ、みぽりんさん!レントゲンのレンズを覗き込まないでください!!あなたのお怪我は足ですよ。足をここの線にあわせてください」 >あわてて止めに入る医師と看護師。 >でも全然聞こうともしないみぽりん。 >「筆、入ってないですよ?いれわすれですか?」 >「筆はいらないんですよ。レントゲンですから」 >汗をかきかき説明する医師。先程、骨の絵ですか?と聞かれたとき説明に困って、そうですと答えたのがまずかったか。 >でもその前から、なんかしなくていい苦労をしている気がする。 >痛そうな足に同情して、よかったら治療しましょうかと申し出たのが原因か。 >いや、それは人として正しい行為であったはず。でもでもでも!! >ぶんぶんと首を振る医師。 >だめだだめだ。治療に集中しなくては。自分は医療のプロなのだからっ! >そのときみぽりんがレンズにべたっと顔をくっつけて覗き込んでいた。 >医師のなかで何かがぶちっと切れる音がした。 >「お願いだからじっとしていてくださいっっ!!!!」 >怒りよりむしろ悲鳴に近い声に、みぽりんは元気に「はーい」とお返事した。 >そんなこんなで出来上がったレントゲン写真をみて、これ足じゃないですよ?というみぽりんにいちいち律儀に説明する医師。目から汗(※「涙じゃないっ!」by医師)が出ている。 >骨の写真ですよと説明されて、わかったのかわかってないのか、とにかく神妙な面持でほうほうとみぽりんはうなづいた。 > >その後も、エレベーターに乗っては上がったり下がったりしてみたり、車椅子をびゅんびゅん運転して壁に激突してみたり、赤外線で自然点灯する電気をつけたり消したりしてみたり、みぽりんはそれはもう入院生活を満喫していた。 > > >そんなこんなで一月ほど経った。 > >みぽりんのいない政庁はどこか静かで、物悲しい。 >「そろそろみぽりんが戻ってくる頃かな」 >書類の決裁をしながらぽつりと姫巫女がつぶやく。 >「そうですね。きっと大変だったでしょうから、いたわってあげましょう」 >「うん」 >姫巫女は文机の上の包みを見た。 >しけらないように「くっきー」を油紙でくるみ、桃色の和紙と紫の和紙を使って山吹色の紐でくくってある。姫巫女はみぽりんがいつ戻ってきてもいいように包みを持ち歩いている。食べ物で気分が変わるかわからないけれど、みぽりんの不安だったろう気持ちが少しでも和らぐように、と。 > >お団子やさんからは甘辛い香りが漂う。 >店内では総出でみぽりんの大好きなみたらし団子を作っていた。 >「みぽりんさまはもう戻られるのでしょうか」 >「政庁にはそんなお手紙でも?」 >店員の質問に店主は笑って否定する。 >「ないない。骨折ならそろそろ戻ってきますよ。もし帰ってこないなら、みんなで団子をつまめばいい。景気づけに政庁にも献上しましょか」 >「ではみぽりんさまが戻ったときは、お団子がないですねえ」 >「そうしたらみんなでまたこさえればいいんや」 >店主さまのおごりですか?と冗談まじりに尋ねる店員にうなづいてみせると、店内でかわいい歓声があがった。 > >それからまもなく、みぽりんは神聖巫連盟に戻った。 >辛かったねえ、頑張ったねえとなぐさめる一同に、みぽりんは嬉々として自分の見た「れんとげん」という変な足の絵や、「えべれーたー」(※えれべーたー)という乗り物などについて語った。 >「面白かったですう〜。今度みんなで遊びにいくです!!」 > クッキーを食べながらにこにこと言うみぽりんに、姫巫女がそうだねと同意し、となりの摂政はなぜか頭痛そうにしていた。 > > >//*//*// <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p1149-ipbfp1204tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
ヽ(´▽`)ノ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p1149-ipbfp1204tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
さくらの季節ですヽ(´▽`)ノ <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p1149-ipbfp1204tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
うーん。いろいろ改良の余地があるです…。 もっと練習しなきゃなあ。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; msn Opti...@p1149-ipbfp1204tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |