Page 17 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼投稿練習用ツリー みぽりん@わかば 07/3/24(土) 17:51 ┣Re:投稿練習用ツリー みぽりん@わかば 07/3/24(土) 18:36 ┣Re:投稿練習用ツリー みぽりん@わかば 07/3/24(土) 18:55 ┣Re:投稿練習用ツリー みぽりん@わかば 07/3/24(土) 19:19 ┣Re:投稿練習用ツリー みぽりん@わかば 07/3/24(土) 19:49 ┣Re:投稿練習用ツリー みぽりん@わかば 07/3/25(日) 23:49 ┣Re:投稿練習用ツリー みぽりん@わかば 07/3/26(月) 0:27 ┣Re:投稿練習用ツリー みぽりん@わかば 07/3/26(月) 0:42 ┣見やすくするためにいくつか 柊 久音 07/3/26(月) 19:44 ┃ ┗アドバイスありがとうございました! みぽりん@わかば 07/3/26(月) 22:28 ┗SSしふぉんけーき後日談 みぽりん@わかば 07/3/27(火) 1:35 ┗Re:SSしふぉんけーき後日談 みぽりん@わかば 07/3/27(火) 3:02 ┗Re:SSしふぉんけーき後日談 柊 久音 07/3/28(水) 0:39 ┣Re:SSしふぉんけーき後日談 みぽりん@わかば 07/3/28(水) 1:40 ┣Re:SSしふぉんけーき後日談修正版 みぽりん@わかば 07/3/28(水) 2:23 ┣Re:SSしふぉんけーき後日談。再修正版(久音さんすみませんこちらみてください) みぽりん@わかば 07/3/28(水) 2:34 ┗またまたミス発見(TT)ということで訂正版です。 みぽりん@わかば 07/3/28(水) 17:55 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 投稿練習用ツリー ■名前 : みぽりん@わかば ■日付 : 07/3/24(土) 17:51 -------------------------------------------------------------------------
混乱をさけるためたてさせていただきました。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
投稿。 姫様〜。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
れんしゅう <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
[本文なし] <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
こんどこそ〜! <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
<SS> しふぉんけーき 朝の政庁。 小鳥のさえずりに耳をかたむけながら、摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)は登庁した。 うん、今日もよい天気。一日仕事がんばろう。 「ちょっと荷物多いんじゃない?」 姫巫女さまの声がする。 (近くにおられるのか) 藻女(みずくめ)、神聖巫連盟の藩王である。この国では姫巫女とか巫女姫とお呼びするのがならわしだった。 「だってえ〜」 わかばのみぽりんの声もする。 うんうん。藩王と国民のなかがよいのはよいことだ。 「お外の国に行くんですよ〜。お着替え、ぼうし、たおるに、おさいふ、寒かったらいけないから上着も持って、お水あわなかったら困るからお薬も…」 うんうん。用意がよいのはよいことだ。 って……。 「姫巫女様、ご歓談中、ちょっと失礼いたします」 衝立の外から、声をかけ、入室した摂政が見たものは、部屋一面に広げられた荷物だった。 「摂政もこの荷物は多いと思うよね」 「おはようございます〜摂政さま〜」 「そうですね、ちょっと多いかな…、って。これはなんですか?先ほど『お外の国』と言っておられたようですが」 努めて冷静に尋ねる摂政。 「しふぉんけーき、食べにいくです〜!姫様と約束したですよ」 「そう。この前の戦いのときね」 先の戦いで他国の兵から食べにおいでとさそわれたという。 「一緒に食べにいこうって、約束したの」 「しふぉんけーき?確か、この国にはないはずですが、もしかして…」 「うん。外国」 頭抱えて座り込む摂政。 「大丈夫。摂政がいるから政務はとどこおらないよ」 「そういう問題じゃありません!!」 思わず大声。 びっくりするみぽりんを見て、ちょっと冷静になる。 こほんと咳払い。 「藩王がそんな理由で国をあけるなんて、前代未聞です」 「すぐ帰ってくるよ」 ぴきっときたが、我慢、我慢。 「摂政職は、そんな理由のためにあるわけじゃありません。ともかく中止。いいですね」 「え〜」 不満そうなみぽりん。彼女が来てから、胃痛が増した気がする。 なにしろ姫巫女とあわせて二倍。 「中止です!お返事は?」 「は〜い」 しぶしぶながら、素直に返事するみぽりん。 まあ、素直なところはよしとしよう。 「じゃあ、摂政が作ってくれるの?」 (何?!) 姫巫女の言葉にけーきけーきといいながら、くるくる踊るみぽりん。 「どうしてそういう話になるんですか」 「摂政が作ってくれるなら、出歩かないよ」 それはつまり、作らなかったら出歩くということか。 「………、わかりました」 ここは、腹をくくるしかない。 摂政は覚悟を決めた。 政庁の台盤所にこもって、摂政はむ〜んと材料とにらめっこしていた。 小麦粉、砂糖、卵、油。 けーき自体は、外交のため赴いた地で食べたことがある。 そのとき、話のたねに作り方も聞いた。 (それがこんなところで役に立つとはなあ) はあとため息。 確か、小麦粉はふるうこと、黄身と砂糖をよく混ぜること、そして白身もふわふわによく混ぜること。 (あとは知らんぞ) 釜に材料を入れて、焼けるのを待つ。 (ところで俺は何してるんだろう…) もひとつ、盛大にため息。 これも摂政の職務に入るんだろうか。 なんか、涙でてきた。 できあがったけーきは、話に聞くしふぉんけーきほどふわふわではなかったが、姫巫女さまもみぽりんも、満足そうに食べていた。 (まあ、よかった) 笑顔の二人を見るのは、悪い気はしない。 (これでしばらく二人もおとなしく…) そう思ったときだった。 「摂政さま、ぷりんって、ご存じですかあ?」 (え、何、この展開) 「ぷりんかあ、食べたいねえ」 「ね〜?」 「いいかげんにしてください!!」 それから一月の間、政庁は、甘いかおりにつつまれるのだった。 おしまい <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
<SS> しふぉんけーき 朝の政庁。 小鳥のさえずりに耳をかたむけながら、摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)は登庁した。 うん、今日もよい天気。一日仕事がんばろう。 「ちょっと荷物多いんじゃなあい〜?」 姫巫女さまの声がする。 (近くにおられるのか) 藻女(みずくめ)、神聖巫連盟の藩王である。この国では姫巫女とか巫女姫とお呼びするのがならわしだった。 「だってえ〜」 わかばのみぽりんの声もする。 うんうん。藩王と国民のなかがよいのはよいことだ。 「お外の国に行くんですよ〜。お着替え、ぼうし、たおるに、おさいふ、寒かったらいけないから上着も持って、お水あわなかったら困るからお薬も…」 うんうん。用意がよいのはよいことだ。 って……。 「姫巫女様、ご歓談中、ちょっと失礼いたします」 衝立の外から、声をかけ、入室した摂政が見たものは、部屋一面に広げられた荷物だった。 「摂政もこの荷物は多いと思うよねえ」 「おはようございます〜摂政さま〜」 「そうですね、ちょっと多いかな…、って。これはなんですか?先ほど『お外の国』と言っておられたようですが」 努めて冷静に尋ねる摂政。 「しふぉんけーき、食べにいくです〜!姫様と約束したですよ」 「そう。この前の戦いのときに。ね〜♪」 先の戦いで他国の兵から食べにおいでとさそわれたという。 「一緒に食べにいこうって、約束したんだよ」 「しふぉんけーき?確か、この国にはないはずですが、もしかして…」 「うん。外国」 頭抱えて座り込む摂政。 「大丈夫。摂政がいるから政務はとどこおらないよ」 「そういう問題じゃありません!!」 思わず大声。 びっくりするみぽりんを見て、ちょっと冷静になる。 こほんと咳払い。 「藩王がそんな理由で国をあけるなんて、前代未聞です」 「すぐ帰ってくるよ〜」 ぴきっときたが、我慢、我慢。 「摂政職は、そんな理由のためにあるわけじゃありません。ともかく中止。いいですね」 「え〜」 不満そうなみぽりん。彼女が来てから、胃痛が増した気がする。 なにしろ姫巫女とあわせて二倍。 「中止です!お返事は?」 「は〜い」 しぶしぶながら、素直に返事するみぽりん。 まあ、素直なところはよしとしよう。 「じゃあ、摂政が作ってくれるの?」 (何?!) 姫巫女の言葉にけーきけーきといいながら、くるくる踊るみぽりん。 「どうしてそういう話になるんですか」 「摂政が作ってくれるなら、出歩かないよ☆」 それはつまり、作らなかったら出歩くということか。 「………、わかりました」 ここは、腹をくくるしかない。 摂政は覚悟を決めた。 政庁の台盤所にこもって、摂政はむ〜んと材料とにらめっこしていた。 小麦粉、砂糖、卵、油。 けーき自体は、外交のため赴いた地で食べたことがある。 そのとき、話のたねに作り方も聞いた。 (それがこんなところで役に立つとはなあ) はあとため息。 確か、小麦粉はふるうこと、黄身と砂糖をよく混ぜること、そして白身もふわふわによく混ぜること。 (あとは知らんぞ) 釜に材料を入れて、焼けるのを待つ。 (ところで俺は何してるんだろう…) もひとつ、盛大にため息。 これも摂政の職務に入るんだろうか。 なんか、涙でてきた。 できあがったけーきは、話に聞くしふぉんけーきほどふわふわではなかったが、姫巫女さまもみぽりんも、満足そうに食べていた。 (まあ、よかった) 笑顔の二人を見るのは、悪いきはしない。 (これでしばらく二人もおとなしく…) そう思ったときだった。 「摂政さま、ぷりんって、ご存じですかあ?」 (え、何、この展開) 「ぷりんかあ、食べたいねえ♪」 「ね〜?」 「いいかげんにしてください!!」 それから一月の間、政庁は、甘いかおりにつつまれるのだった。 おしまい <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
<SS> しふぉんけーき 朝の政庁。 小鳥のさえずりに耳をかたむけながら、摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)は登庁した。 うん、今日もよい天気。一日仕事がんばろう。 「ちょっと荷物多いんじゃなぁ〜い?」 姫巫女さまの声がする。 (近くにおられるのか) 藻女(みずくめ)、神聖巫連盟の藩王である。この国では姫巫女とか巫女姫とお呼びするのがならわしだった。 「だってえ〜」 わかばのみぽりんの声もする。 うんうん。藩王と国民のなかがよいのはよいことだ。 「お外の国に行くんですよ〜。お着替え、ぼうし、たおるに、おさいふ、寒かったらいけないから上着も持って、お水あわなかったら困るからお薬も…」 うんうん。用意がよいのはよいことだ。 って……。 「姫巫女様、ご歓談中、ちょっと失礼いたします」 衝立の外から、声をかけ、入室した摂政が見たものは、部屋一面に広げられた荷物だった。 「摂政もこの荷物は多いと思うよねぇ」 「おはようございます〜摂政さま〜」 「そうですね、ちょっと多いかな…、って。これはなんですか?先ほど『お外の国』と言っておられたようですが」 努めて冷静に尋ねる摂政。 「しふぉんけーき、食べにいくです〜!姫様と約束したですよ」 「そう。この前の戦いのときに。ね〜♪」 先の戦いで他国の兵から食べにおいでとさそわれたという。 「一緒に食べにいこうって、約束したんだよ」 「しふぉんけーき?確か、この国にはないはずですが、もしかして…」 「うん。外国」 頭抱えて座り込む摂政。 「大丈夫。摂政がいるから政務はとどこおらないよ」 「そういう問題じゃありません!!」 思わず大声。 びっくりするみぽりんを見て、ちょっと冷静になる。 こほんと咳払い。 「藩王がそんな理由で国をあけるなんて、前代未聞です」 「すぐ帰ってくるよ〜」 ぴきっときたが、我慢、我慢。 「摂政職は、そんな理由のためにあるわけじゃありません。ともかく中止。いいですね」 「え〜」 不満そうなみぽりん。彼女が来てから、胃痛が増した気がする。 なにしろ姫巫女とあわせて二倍。 「中止です!お返事は?」 「は〜い」 しぶしぶながら、素直に返事するみぽりん。 まあ、素直なところはよしとしよう。 「じゃあ、摂政が作ってくれるの?」 (何?!) 姫巫女の言葉にけーきけーきといいながら、くるくる踊るみぽりん。 「どうしてそういう話になるんですか」 「摂政が作ってくれるなら、出歩かないよ☆」 それはつまり、作らなかったら出歩くということか。 「………、わかりました」 ここは、腹をくくるしかない。 摂政は覚悟を決めた。 政庁の台盤所にこもって、摂政はむ〜んと材料とにらめっこしていた。 小麦粉、砂糖、卵、油。 けーき自体は、外交のため赴いた地で食べたことがある。 そのとき、話のたねに作り方も聞いた。 (それがこんなところで役に立つとはなあ) はあとため息。 確か、小麦粉はふるうこと、黄身と砂糖をよく混ぜること、そして白身もふわふわによく混ぜること。 (あとは知らんぞ) 釜に材料を入れて、焼けるのを待つ。 (ところで俺は何してるんだろう…) もひとつ、盛大にため息。 これも摂政の職務に入るんだろうか。 なんか、涙でてきた。 できあがったけーきは、話に聞くしふぉんけーきほどふわふわではなかったが、姫巫女さまもみぽりんも、満足そうに食べていた。 (まあ、よかった) 笑顔の二人を見るのは、悪いきはしない。 (これでしばらく二人もおとなしく…) そう思ったときだった。 「摂政さま、ぷりんって、ご存じですかあ?」 (え、何、この展開) 「ぷりんかあ、食べたいねぇ♪」 「ね〜?」 「いいかげんにしてください!!」 それから一月の間、政庁は、甘いかおりにつつまれるのだった。 おしまい <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
こういった感じで使ってくれるのもうれしいわけで。 完成したら改めてwikiのほうに書いてみるのも良いと思います。 さて、今のままだとどれがどの記事なのか分かりづらくなっているので、いくつかコツのようなものを ・題名を書く 題名を書くだけでも整理がつきやすくなると思います。 ・書き直したときは元の記事に返信をする 掲示板の仕様上、記事の修正ができなくなっていますので、必要がなくなれば削除するしかありません。それでも、内容がどう変化していってるのか確認するために残しておくのも良いと思います。 そうした中で、全ての記事を最初の記事に返信するのではなく、例えばSSを修正したものは元のSSに返信する形にしておけば、ツリー表示などの状態からでもどの記事がどうなっているのかが分かると思います。 この掲示板の機能が結構色々ありますので、有効活用していくと良いと思います。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.8.1.3) Gecko/20070309 Firefo...@p1023-ipbf12wakayama.wakayama.ocn.ne.jp> |
▼柊 久音さん: >こういった感じで使ってくれるのもうれしいわけで。 >完成したら改めてwikiのほうに書いてみるのも良いと思います。 > >さて、今のままだとどれがどの記事なのか分かりづらくなっているので、いくつかコツのようなものを > >・題名を書く > 題名を書くだけでも整理がつきやすくなると思います。 > >・書き直したときは元の記事に返信をする > 掲示板の仕様上、記事の修正ができなくなっていますので、必要がなくなれば削除するしかありません。それでも、内容がどう変化していってるのか確認するために残しておくのも良いと思います。 > そうした中で、全ての記事を最初の記事に返信するのではなく、例えばSSを修正したものは元のSSに返信する形にしておけば、ツリー表示などの状態からでもどの記事がどうなっているのかが分かると思います。 > > この掲示板の機能が結構色々ありますので、有効活用していくと良いと思います。 アドバイスありがとうございました。 なんか見づらいなあと、困っていました。 やってみます〜! <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
<SS> しふぉんけーき後日談 夜。 みたらし団子茶房<巫>から明かりがもれる。 「なるほど。あなたから甘いかおりがするのはそういうことですか」 茶碗を布でみがきながら、店主が言った。 どこか浮世ばなれした、おっとりとした声。 柊 久音(ひいらぎ かのん)。姫巫女の命を受け、吏族としての仕事もそつなくこなしながら、店主として店を運営している。 ある程度の方針に口を出す程度で基本的には店員たちに任せきりですが…、とは本人の談である。 「摂政って、大変ですねえ」 まるっきり他人ごとのように一言。 言われた本人、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)は、はははと力なく笑った。 連日の菓子づくりで、もはや反論する気力もない。 「この話には続きがあってな」 さかのぼること3週間。 外国までしふぉんけーきを食べに行こうとする姫巫女&みぽりんを止めるため、摂政はなぜかしふぉんけーきを作成するはめになった。 それがお気に召したようで、毎日のように二人からくる“りくえすと”。 あきらめの境地で摂政は作成し続けた。 二人が飽きるまで、二人が飽きるまでと思い願いながら。 われながらよくやったと思う。 さすがに知らない献立も多く、そんなときは政庁での政務が終わってから書庫にこもり文献を探した。 書庫で朝をむかえることもたびたび。 どうしてここまでやらないといけないのか。 そう思いながらも努力を続けた。 そんなある日。 「摂政さま〜」 みぽりんがひょこっと政庁の台盤所に顔を出した。 「ん?どうしたの?」 「あのね、見にきたの〜」 どうやら菓子づくりの様子を見学したいらしい。 「いいけど、危ないから、ちょっと離れててね」 今日の献立は、どーなつ。 油を使うから慎重にやらないといけない。 ましてやみぽりんは、名高いうっかりさん。 子ども並に気をつけなければ危ない目にあわせてしまう。 どーなつの生地を作り、茶碗を利用して輪っかの形にする。 油を熱してじゅじゅじゅと揚げると、そのうちこんがりとした甘いかおりが周囲にたちこめる。 「うわ、うわ、うわ〜〜」 みぽりんはその様子を、目を丸くして見ていた。 「すごいんですよ〜姫様。じゅ、じゅ、じゅ〜って、どーなつができるです〜!」 作りたてのどーなつを食べながら、みぽりんは作成の様子を姫巫女さまに伝えていた。 にこにこしながら話を聞く姫巫女さま。 (和やかだなあ) 一緒にお茶をいただきながら、ほっと一息。 「なんか、楽しそうだねぇ。そんなに楽しいんだったら、私たちもやろうか♪」 (え?!) 「やりましょうよ!姫様〜!」 なんか二人、楽しそう。 気持ち的に取り残される摂政。 そこはかとなく嫌な予感。 「できあがったら、摂政さま、食べてくださいね〜」 「そうだね。摂政に食べてもらおうか。いつも作ってもらうばかりじゃ悪いから〜」 ぶんぶん首を横にふる摂政。 「悪くない、悪くないですよ、全然!!」 ものすごく身の危険を感じるのはなぜだろう。 それからしばらく後。摂政は原因不明の腹痛で早退して、数日間の病欠をとった。 摂政の予感が当たったかはさだかではない。 話を聞いた茶房の店主は、「摂政ってたいへんですね」と繰り返し、微笑んだという。 おしまい <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
<SS> しふぉんけーき後日談 夜。 みたらし団子茶房<巫>から明かりがもれる。 「なるほど。あなたから甘いかおりがするのはそういうことですか」 茶碗を布でみがきながら、店主が言った。 どこか浮世ばなれした、おっとりとした声。 柊 久音(ひいらぎ かのん)。姫巫女の命を受け、吏族としての仕事もそつなくこなしながら、店主として店を運営している。 ある程度の方針に口を出す程度で基本的には店員たちに任せきりですが…、とは本人の談である。 「摂政は大変だねぇ…」 まるっきり他人ごとのように一言。 言われた本人である摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)は、はははと力なく笑った。 連日の菓子づくりで、もはや反論する気力もない。 「この話には続きがあってな」 さかのぼること3週間。 外国までしふぉんけーきを食べに行こうとする姫巫女&みぽりんを止めるため、摂政はなぜかしふぉんけーきを作成するはめになった。 それがお気に召したようで、毎日のように二人からくる“りくえすと”。 あきらめの境地で摂政は作成し続けた。 二人が飽きるまで、二人が飽きるまでと思い願いながら。 われながらよくやったと思う。 さすがに知らない献立も多く、そんなときは政庁での政務が終わってから書庫にこもり文献を探した。 書庫で朝をむかえることもたびたび。 どうしてここまでやらないといけないのか。 そう思いながらも努力を続けた。 そんなある日。 「摂政さま〜」 みぽりんがひょこっと政庁の台盤所に顔を出した。 「ん?どうしたの?」 「あのね、見にきたの〜」 どうやら菓子づくりの様子を見学したいらしい。 「いいけど、危ないから、ちょっと離れててね」 今日の献立は、どーなつ。 油を使うから慎重にやらないといけない。 ましてやみぽりんは、名高いうっかりさん。 子ども並に気をつけなければ危ない目にあわせてしまう。 どーなつの生地を作り、茶碗を利用して輪っかの形にする。 油を熱してじゅじゅじゅと揚げると、そのうち生地の色が褐色に変わり、こうばしく甘いかおりが周囲にたちこめる。 「うわ、うわ、うわ〜〜」 みぽりんはその様子を、目を丸くして見ていた。 「すごいんですよ〜姫様。じゅ、じゅ、じゅ〜って、どーなつができるです〜!」 作りたてのどーなつを食べながら、みぽりんは作成の様子を姫巫女さまに伝えていた。 にこにこしながら話を聞く姫巫女さま。 (和やかだなあ) 一緒にお茶をいただきながら、ほっと一息。 「なんか、楽しそうだねぇ。そんなに楽しいんだったら、私たちもやろうか♪」 (え?!) 「やりましょうよ!姫様〜!」 なんか二人、楽しそう。 気持ち的に取り残される摂政。 そこはかとなく嫌な予感。 「できあがったら、摂政さま、食べてくださいね〜」 「そうだね。摂政に食べてもらおうか。いつも作ってもらうばかりじゃ悪いから〜」 ぶんぶん首を横にふる摂政。 「悪くない、悪くないですよ、全然!!」 ものすごく身の危険を感じるのはなぜだろう。 それからしばらく後。摂政は原因不明の腹痛で早退して、数日間の病欠をとった。 摂政の予感が当たったかはさだかではない。 話を聞いた茶房の店主は、「摂政は大変だねぇ」と繰り返し、微笑んだという。 おしまい <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
口調などの訂正ー >しふぉんけーき後日談 > > > 夜。 > みたらし団子茶房<巫>から明かりがもれる。 >「なるほど。あなたから甘いかおりがするのはそういうことですか」 「なるほど、ね。それでですか、妙に甘い香りがあなたからするのは」 > 柊 久音(ひいらぎ かのん)。姫巫女の命を受け、吏族としての仕事もそつなくこなしながら、店主として店を運営している。 > ある程度の方針に口を出す程度で基本的には店員たちに任せきりですが…、とは本人の談である。 柊 久音(ひいらぎ くのん)という名のその青年は姫巫女の命により、この茶房の店主を務めると共に時には吏族として天領に赴くこともある。 もっとも、茶房の仕事については本人曰く「店主とは言いましても、実際に店で働いていただいている方々にほとんど任せきりですけどね」とのこと。 >「摂政は大変だねぇ…」 「大変ですねぇ、摂政と言うのは……」 > 話を聞いた茶房の店主は、「摂政は大変だねぇ」と繰り返し、微笑んだという。 「摂政は大変ですねぇ」と微笑みながら繰り返したそうである。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.8.1.3) Gecko/20070309 Firefo...@p2208-ipbf201wakayama.wakayama.ocn.ne.jp> |
▼柊 久音さん: いや〜ん!!名前のルビが違ってた〜!! 大変失礼いたしました………。 口調のお直しなど、ありがとうございます。 なるべく早く本文直して投稿しますので、またチェックお願いします。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
<SS> しふぉんけーき後日談 夜。 みたらし団子茶房<巫>から明かりがもれる。 「なるほど、ね。それでですか、妙に甘い香りがあなたからするのは」 茶碗を布でみがきながら、店主が言った。 どこか浮世ばなれした、おっとりとした声。 柊 久音(ひいらぎ くのん)という名のその青年は姫巫女の命により、この茶房の店主を務めると共に時には吏族として天領に赴くこともある。 もっとも、茶房の仕事については本人曰く「店主とは言いましても、実際に店で働いていただいている方々にほとんど任せきりですけどね」とのこと。 「大変ですねえ、摂政というのは……」 まるっきり他人ごとのように一言。 言われた本人である摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)は、はははと力なく笑った。 連日の菓子づくりで、もはや反論する気力もない。 「この話には続きがあってな」 さかのぼること3週間。 外国までしふぉんけーきを食べに行こうとする姫巫女&みぽりんを止めるため、摂政はなぜかしふぉんけーきを作成するはめになった。 それがお気に召したようで、毎日のように二人からくる“りくえすと”。 あきらめの境地で摂政は作成し続けた。 二人が飽きるまで、二人が飽きるまでと思い願いながら。 われながらよくやったと思う。 さすがに知らない献立も多く、そんなときは政庁での政務が終わってから書庫にこもり文献を探した。 書庫で朝をむかえることもたびたび。 どうしてここまでやらないといけないのか。 そう思いながらも努力を続けた。 そんなある日。 「摂政さま〜」 みぽりんがひょこっと政庁の台盤所に顔を出した。 「ん?どうしたの?」 「あのね、見にきたの〜」 どうやら菓子づくりの様子を見学したいらしい。 「いいけど、危ないから、ちょっと離れててね」 今日の献立は、どーなつ。 油を使うから慎重にやらないといけない。 ましてやみぽりんは、名高いうっかりさん。 子ども並に気をつけなければ危ない目にあわせてしまう。 どーなつの生地を作り、茶碗を利用して輪っかの形にする。 油を熱してじゅじゅじゅと揚げると、そのうちこんがりとした甘いかおりが周囲にたちこめる。 「うわ、うわ、うわ〜〜」 みぽりんはその様子を、目を丸くして見ていた。 「すごいんですよ〜姫様。じゅ、じゅ、じゅ〜って、どーなつができるです〜!」 作りたてのどーなつを食べながら、みぽりんは作成の様子を姫巫女さまに伝えていた。 にこにこしながら話を聞く姫巫女さま。 (和やかだなあ) 一緒にお茶をいただきながら、ほっと一息。 「なんか、楽しそうだねぇ。そんなに楽しいんだったら、私たちもやろうか♪」 (え?!) 「やりましょうよ!姫様〜!」 なんか二人、楽しそう。 気持ち的に取り残される摂政。 そこはかとなく嫌な予感。 「できあがったら、摂政さま、食べてくださいね〜」 「そうだね。摂政に食べてもらおうか。いつも作ってもらうばかりじゃ悪いから〜」 ぶんぶん首を横にふる摂政。 「悪くない、悪くないですよ、全然!!」 ものすごく身の危険を感じるのはなぜだろう。 それからしばらく後。摂政は原因不明の腹痛で早退して、数日間の病欠をとった。 摂政の予感が当たったかはさだかではない。 話を聞いた茶房の店主は、「摂政は大変ですねぇ」と微笑みながら繰り返したそうである。 おしまい <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
<SS> しふぉんけーき後日談 夜。 みたらし団子茶房<巫>から明かりがもれる。 「なるほど、ね。それでですか、妙に甘い香りがあなたからするのは」 茶碗を布でみがきながら、店主が言った。 どこか浮世ばなれした、おっとりとした声。 柊 久音(ひいらぎ くのん)という名のその青年は姫巫女の命により、この茶房の店主を務めると共に時には吏族として天領に赴くこともある。 もっとも、茶房の仕事については本人曰く「店主とは言いましても、実際に店で働いていただいている方々にほとんど任せきりですけどね」とのこと。 「大変ですねえ、摂政というのは……」 まるっきり他人ごとのように一言。 言われた本人である摂政、七比良 鸚哥(ななひら いんこ)は、はははと力なく笑った。 連日の菓子づくりで、もはや反論する気力もない。 「この話には続きがあってな」 さかのぼること3週間。 外国までしふぉんけーきを食べに行こうとする姫巫女&みぽりんを止めるため、摂政はなぜかしふぉんけーきを作成するはめになった。 それがお気に召したようで、毎日のように二人からくる“りくえすと”。 あきらめの境地で摂政は作成し続けた。 二人が飽きるまで、二人が飽きるまでと思い願いながら。 われながらよくやったと思う。 さすがに知らない献立も多く、そんなときは政庁での政務が終わってから書庫にこもり文献を探した。 書庫で朝をむかえることもたびたび。 どうしてここまでやらないといけないのか。 そう思いながらも努力を続けた。 そんなある日。 「摂政さま〜」 みぽりんがひょこっと政庁の台盤所に顔を出した。 「ん?どうしたの?」 「あのね、見にきたの〜」 どうやら菓子づくりの様子を見学したいらしい。 「いいけど、危ないから、ちょっと離れててね」 今日の献立は、どーなつ。 油を使うから慎重にやらないといけない。 ましてやみぽりんは、名高いうっかりさん。 子ども並に気をつけなければ危ない目にあわせてしまう。 どーなつの生地を作り、茶碗を利用して輪っかの形にする。 油を熱してじゅじゅじゅと揚げると、そのうち生地の色が褐色に変わり、こうばしく甘いかおりが周囲にたちこめる。 「うわ、うわ、うわ〜〜」 みぽりんはその様子を、目を丸くして見ていた。 「すごいんですよ〜姫様。じゅ、じゅ、じゅ〜って、どーなつができるです〜!」 作りたてのどーなつを食べながら、みぽりんは作成の様子を姫巫女さまに伝えていた。 にこにこしながら話を聞く姫巫女さま。 (和やかだなあ) 一緒にお茶をいただきながら、ほっと一息。 「なんか、楽しそうだねぇ。そんなに楽しいんだったら、私たちもやろうか♪」 (え?!) 「やりましょうよ!姫様〜!」 なんか二人、楽しそう。 気持ち的に取り残される摂政。 そこはかとなく嫌な予感。 「できあがったら、摂政さま、食べてくださいね〜」 「そうだね。摂政に食べてもらおうか。いつも作ってもらうばかりじゃ悪いから〜」 ぶんぶん首を横にふる摂政。 「悪くない、悪くないですよ、全然!!」 ものすごく身の危険を感じるのはなぜだろう。 それからしばらく後。摂政は原因不明の腹痛で早退して、数日間の病欠をとった。 摂政の予感が当たったかはさだかではない。 話を聞いた茶房の店主は、「摂政は大変ですねぇ」と微笑みながら繰り返したそうである。 おしまい <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p5104-ipbfp203tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp> |
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