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藻女 - 08/8/18(月) 16:01 -

我が国はまだあまり力を持っていません。
力は今を守り、未来へ続く道を閉ざさせないために不可欠です。
だから足りない力は身に付けていきます。
けれど今まで強くなる事が他国より遅かったのが間違っていたというわけではありません。
力は確かに今を守るために必要でけれど、守る事ができるのは今という一瞬だけです。
私は今ではなく私のいない未来で子ども達が楽しく過ごせる事を願い、次代を築いていく子ども達が自分達で未来を切り開いていく力を育てていけるように保育園をつくり、児童養護施設、小学校をつくってきたのです。
未来を育てるために今を守る事がおろそかになっていたのは不安を招いたかもしれません。
けれど、未来を信じることができなければ今を守る意思を持ち続けることはできません。
もちろん一人で大きな力を持つ者もいます。その一人に任せるならそこまで回りくどい事をしなくてもいいと思う人もいるかもしれません。
でも、それは化学肥料や薬で無理やり収穫を上げるようなものです。
一時はそれでもったように見えても土台がだめになっていくのです。
田畑の場合の土台は大地なら国の場合は民です。
移民は他から土を持ってくるようなものだから、最初の内は衝突してしまう事もあるでしょう。
でも、何年も同じ作物を作り続けていては土が痩せていくように、人の出入りを閉ざしていれば国も衰えていき未来は閉ざされていきます。
今回の出入りはさすがに多いけれど、文化が変わっていても、容姿が変わっていても元は同じです。
時間も空間も離れていたかもしれないけど、それは些細な事です。
農業は土と水とお日様の光と苗という、似ても似つかないものをまとめあげています。
それをただ文化や容姿が違う程度で起きた衝突で挫けていては先へ進めません。
その苦労はとても重いけれど、一人で背負う苦労ではないのです。
皆が協力する事ができたら消えてしまう程度の苦労。
だから最初は大変だけど、これを乗り越えたら楽になります。
それまでもう少しがんばりましょう。